給食フードリサイクル連絡会議　堆肥活用校　２０３校に　札幌市教委　小中特に作物提供

（札幌市 2024-06-03付）

フードリサイクル連絡会議

　札幌市教委は５月３０日、市内のＳＴＶ北２条ビルで６年度第１回さっぽろ学校給食フードリサイクル連絡会議を開催した。全小・中学校、特別支援学校にフードリサイクル堆肥を使用した作物を提供するほか、フードリサイクル堆肥活用校を２０３校とするなど、本年度の事業計画を確認した。

　事業は、平成１８年度に開始。学校給食の調理くずや残食などの生ごみを回収して堆肥化し、堆肥を使用して栽培した作物を学校給食の食材として提供するもの。また、学校の教材園等でリサイクル堆肥を活用した作物栽培・収穫体験を通して、食育・環境教育の充実を図る。

　開会に当たり池田秀利学校支援担当部長は、フードリサイクル堆肥活用校が増加するなど取組が広がっていることに触れ「本年度も取組を進めていきたい」と述べ、忌憚のない意見を呼びかけた。

　市教委担当者が５年度事業報告、６年度事業計画について説明。

　６年度は、全小・中学校、特別支援学校にフードリサイクル堆肥を使用したレタス、タマネギ、ブロッコリー、トウモロコシを提供する。

　フードリサイクル堆肥活用校は２０３校とし、教科および総合的な学習の時間等や給食時間の指導と関連させた活動などを推進する。

　今後、７月にフードリサイクル堆肥活用作物提供校への訪問、１１月に堆肥活用校交流会、来年２月に第２回連絡会議を予定している。

　また、市経済観光局農政課の担当者が農体験リーダー制度について紹介。６年度は小学校３３校、中学校８校の計４１校に派遣することなどを伝えた。

　委員からは「フードリサイクルの良いところだけではなく課題も提示し、子どもが自ら考え、行動するきっかけにしたい」「授業などでＳＤＧｓの話題になると、子どもたちからフードリサイクルの話題が上がるようになった」などの声が上がった。

(札幌市 2024-06-03付)