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校長室から―未来育む札幌の学校―　主体的に参画する教職員　札幌市立山鼻小学校
（札幌市 2024-06-05付）

佐野浩志校長

▼わが校の強み

　本校は明治１１年４月１８日に「人間には学問が必要である」という開墾に着手した早々からの屯田兵の人々の切なる願いによって誕生し、ことしで１４６周年を迎えた学校です。

　開校当時から、地域と共に歩みを進めており、地域の皆さんに支えていただきながら教育活動を行えていることが本校の強みです。

▼児童の成長に向けて

　本年度「笑顔あふれる山鼻小学校」に向けて、「感じる・つながる・自ら未来を切り拓く」という重点を掲げました。自分とは違う他者と関わる中でそれぞれの違いを認め、一人ひとりの気持ちを感じながら、仲間と共に新たな時代を切り拓くことを大切にしていきたいと考えています。

　また、教職員と保護者、地域の皆さんとのつながりの中で、共に手を携えて山鼻の子どもを育てていきたい、学校づくりを進めていきたいという願いも込めています。

▼授業づくりの工夫

　令和４年度に札幌市研究開発事業「学びの質を高める効果的な端末の活用」研究推進校の指定を受け、研究推進を行いました。まずは活用の頻度を増やすことを全校で共通理解しました。「考えていたよりもっとたくさんの場面で活用できる」という気付きにつながり、「教師が活用を指示する」ことから「活用場面を子どもが自分で決める」という授業観への変容も無理なく行われていったと考えています。

▼教職員への思い

　主体的で、前向きに取り組む気風がある教職員ですから、様々な学校運営に関わるアイデアが教職員の中から上がってきます。

　学校の働き方改革に関わる「学年内専科指導」の取組は生徒指導面での効果を発揮し、チーム担任制に向けての動きづくりに寄与しましたし「オンデマンドミニ研修」「Ｇｏｏｇｌｅ　Ｃｈａｔを活用した日常的な実践交流」では、１５分程度のミニ研修動画や、板書の写真が共有されたり、公開授業後の協議会のグループ内での話し合いが共有されたりするなど、時や場を選ばない、新しい時代の研修の在り方として校務のＤＸにもつながっています。

　主体的な教職員の取組から笑顔あふれる山鼻小を今後も目指していきたいと考えています。