札幌藻岩高と札幌啓北商高再編新設校　１学年８学級で単位制　８年度までに学科等方向性

（札幌市 2024-06-05付）

　札幌市教委が計画している市立札幌藻岩高校と市立札幌啓北商業高校の再編新設校の設置が、道教委の公立高校配置計画案で初めて示された。１学年８学級とし、単位制を導入することとしている。市教委は今後、学校名、学科、教育課程などについて検討を進める考えで、８年度までに方向性をまとめる見通しだ。

　今後の中学卒業者数の減少などを踏まえ、市教委は４年２月の市議会代表質問で、市立札幌藻岩高と市立札幌啓北商業高の再編新設校を９年度に開校する方針を明らかにした。

　市立札幌藻岩高の敷地内に建設する施設の在り方については、５年７月から関係者らで検討を進め、ことし１月下旬に基本計画案を公表。校舎等の完成が９年冬ごろになる見込み、地域交流スペースを設置する方針などが示された。

　学科などについて、現時点で普通科系学科５学級、商業科系学科３学級とする想定。単位制を導入し、生徒の多様な興味・関心や進路希望などに応じた主体的な学習を可能とする考えだ。

　地域との連携・協働による地域活性化や産業教育を充実させ、札幌市・南区の地域創成の核となる高校を目指すとしている。

　市教委は今後、学校名、学科の詳細、スクールミッション、教育課程などについて検討を本格化させる見通しだ。

(札幌市 2024-06-05付)