札幌市　成人の日行事　実証事業で在り方検討　市民アンケート結果を反映

（札幌市 2024-06-06付）

　札幌市は、成人の日行事の在り方について検討を進めている。市民意向の把握、市民意見を市政に反映させる仕組みの構築に向けた実証事業として行っているもの。現在、市民の意向を問うアンケート調査などを実施しており、今後、市民を交えた議論によって一定の結論を導き出すことを目指す。

　学識経験者や市民らで構成する第５次市民自治推進会議は、秋元克広市長からの諮問を受け、より的確な市民意向の把握、市民意見を市政に反映させるための手法などについて議論・検討している。

　７年５月ごろに答申をまとめ、市民参加による行政運営をより的確・効果的に進める仕組みを提言する予定だ。

　現在、成人の日行事をモデルとして実証事業を実施。地域の関係者へのヒアリング、市民へのアンケート調査を通して市民意向の把握に努めている。

　市内の成人の日行事は、各区の実施委員会が主体となって開催している。市の補助金や地元企業・町内会の協賛金などで運営が賄われているが、市によると、近年は運営資金の確保に苦慮するなど課題を抱える区が見られるという。

　アンケート調査で、課題に対する運営の在り方、全市合同開催の是非などを問う。調査結果をもとに、若者、地域関係者、行政などによる議論の場を設け、一定の結論を導き出すことを目指す。

　これらの取組を通して、調査手法の効果、市民意識の変化などを検証し、市民参加の仕組みづくりの検討に生かす考えだ。

　アンケート調査への回答は、市ホームページから１４日まで受け付けている。

(札幌市 2024-06-06付)