要望書や心の健康観察アプリ協議　人材育成に注力すべき　札幌市立高・特校長会

（札幌市 2024-06-06付）

　札幌市立高校・特別支援学校長会（矢田春義会長）は５月３１日、市立札幌豊成支援学校で第３回研究協議会を開催した。８月ごろ市教委に提出する要望書の検討、心の健康観察アプリ「シャボテンログ」の取組状況などについて話し合った。

　開会あいさつに立った矢田会長は、高校生が登山練習中に雪崩に巻き込まれ死亡した事故で、引率教員らに実刑判決が下されたニュースに触れ「私たちにとっても大きな出来事。今後、部活動の維持ができるか曲がり角に来ていると感じた」と述べた。今後の状況を見守りつつ「部活動の在り方、働き方改革などについてあらためて考えなければならない」と強調した。

　また、道教育振興会の解散など、道内教育を取り巻く環境が変化していることから、持続可能な体制づくりに向け「人材育成の部分に力を入れていく必要がある」と力を込めた。

　続いて、各連絡協議会、市高スタンダード推進委員会、特別委員会の担当者が連絡事項などを報告した。

　また、毎年度市教委に提出している要望書「市立改革とその推進に向けて」の作成に向けて、現状と課題の内容や役割分担などを確認。

　６月から運用が始まった心の健康観察アプリ「シャボテンログ」などを話題に、各校の取組状況を交流した。

(札幌市 2024-06-06付)