札幌市教委　学校教育情報化推進計画　９月検討会議、年内策定　ＩＣＴ活用教育充実へ

（札幌市 2024-06-07付）

　札幌市教委は、仮称・学校教育情報化推進計画の策定に向け、近く検討を開始する。第２期教育振興基本計画の関連計画として位置付け、ＩＣＴを活用した教育の充実に向けたビジョンや事業などを盛り込む予定。９月ごろに外部検討会議を設置し、議論を経て年内に策定する見通しだ。

　元年に施行された学校教育情報化推進法では、文部科学省が策定した学校教育情報化推進計画をもとに、各都道府県、市町村で計画を策定することが努力義務とされている。

　市教委の動きをみると、５年度末、６～１５年度の１０年間を期間とする第２期教育振興基本計画を策定。基本的方向性を踏まえた基本施策の一つに「教育ＤＸ推進に向けた教育環境の整備」を掲げ、ＩＣＴを活用した教育の推進、ＩＣＴ機器・デジタルコンテンツ等の整備などを推進するとしている。

　教育振興基本計画に掲げた方向性や施策を実現するため、具体的なビジョンや個別事業を盛り込んだ学校教育情報化推進計画の策定を目指す。計画期間は、教育振興基本計画の前期アクションプランと同じ６～１０年度の５年間とする考え。

　校長会、学識経験者、ＰＴＡ関係者らで構成する外部検討会議を９月ごろに設置する予定。１０月ごろまでに２回程度開催し、市教委が提示した素案をもとに議論を重ねる。

　意見を踏まえた最終案を年内をめどにまとめ、教育委員会会議で策定する見通しとなっている。

　市教委は「ＩＣＴを活用した教育の充実につながる計画にしたい」と期待している。

(札幌市 2024-06-07付)