道教委　７～９年度公立高校配置計画　南茅部　募集停止決まる　１１校で１学級増に変更

（道・道教委 2024-09-04付）

　道教委は３日、７～９年度における公立高校配置計画を発表した。６月に示した計画案どおり南茅部高校の９年度募集停止を決定。岩見沢東高校と岩見沢西高校の再編統合に伴う、市内新設校の普通科新学科の名称も原案どおり「文理探究科」に決まった。また、本年度入選の結果、学級減とした芦別高校など１０校において中卒者数の状況などを勘案し、それぞれ１学級増に変更。広尾高校も、町内の中卒者数の状況などを総合的に勘案し、１学級増とした。

　６月に示した７～９年度計画案をみると、森高校に教育環境の維持向上を図るため、地域連携校を導入。協力校には、函館工業高校を指定する。

　８年度計画では、函館水産高校の水産食品科および品質管理流通科を食品創造科に学科転換する。

　また、設置者のニセコ町の決定によって、生徒の在籍状況や進路希望などを勘案し、町立ニセコ高校（定時制・農業科）を募集停止とし、新設校（全日制・総合学科）を設置。新設校は、総合学科２学級、１学級当たり定員３５人とし、現校舎を使用する。

　９年度計画では、通学区域内の中卒者数や、生徒の進路動向を勘案し、北見商業高校、釧路江南高校でそれぞれ１学級減とする。

　設置者である札幌市の決定によって、市立札幌藻岩高校と市立札幌啓北商業高校を再編し、８学級の新設校を設置。校舎は市立札幌藻岩高の敷地に新設し、生徒の多様な興味・関心や進路希望等に応じた主体的な学習が可能となるよう単位制を導入する。設置する学科は引き続き検討する。

　このほか、苫前商業高校において、道教委が地域と連携して高校の特色化・魅力化、入学者確保に取り組む集中取組期間を設け、再編整備を留保する。

　計画案からの変更点をみると、本年度入選の結果、学級減とした１６校のうち、芦別高校、深川西高校、倶知安高校、静内高校、士別翔雲高校、留萌高校、湧別高校、清水高校、別海高校、中標津高校の１０校は、中卒者数の状況などを勘案し、それぞれ１学級増に。また、広尾高校においても、町内の中卒者数の状況などを総合的に勘案し、１学級増に変更した。

　一方、南茅部高の募集停止や、岩見沢市内新設校の新学科の名称を含む７～９年度計画案に示したその他の内容は原案どおり決定した。

(道・道教委 2024-09-04付)