道生涯学習審・社会教育委員会議　共に学び支え合うため　第４次基本構想の方向性共有

（道・道教委 2024-09-05付）

道生涯学習審・社会教育委員会議

　第１７期道生涯学習審議会兼社会教育委員の会議の初会合が２日、札幌市内のかでる２・７で開かれた。委員１５人が出席し、今期の審議テーマや今後のスケジュールなどを確認。今後、審議テーマ「共に学び支え合う本道の生涯学習の推進について」に基づき、本道の生涯学習の現状を把握し、第４次北海道生涯学習基本構想が目指す姿などについて議論していく方向性を共有した。

　道生涯学習審議会は、道教委または知事の諮問に応じ、当該都道府県が処理する事務に関し、生涯学習に資するための施策の総合的な推進に関する重要事項を調査審議するもの。必要と認める事項を道教委または知事に建議することができる。

　本道では、人口減少や少子高齢化、環境保全、子どもたちを巡る諸課題など、多くの教育課題を抱える中、北海道らしい生涯学習を推進していく上での基本的な考え方として、２７年２月に第３次北海道生涯学習基本構想を策定。基本構想が目指す姿の実現に向け、市町村や民間等へ働きかけをし、様々な取組を進めている。

　開会に当たり、道教委の伊藤直人社会教育課長があいさつ。「生涯学習に関する現状と課題を踏まえ、北海道の生涯学習の推進に必要な新たな視点や充実させるべき事項などについてそれぞれの専門的な立場から忌憚のない意見いただきたい」とし、今期２年間、本道の生涯学習の一層の推進に向けた活発な審議を求めた。

　議事に移り、会長・副会長を選出。会長に、北海道文教大学教授で父親ネットワーク北海道事務局長を務める吉岡亜希子委員、副会長に北海学園大学教授の西村宣彦委員が選ばれた。

　引き続き、今期審議テーマ「共に学び支え合う本道の生涯学習の推進について」協議。第３次構想に基づいた諸調査を行うなど、本道の生涯学習の現状を把握し、今後の生涯学習振興施策や市町村への働きかけの方策、第４次構想が目指す姿などについて審議していく方向性を確認した。

　また、本年度は、計３回の会議を予定。諸調査や道内の先進事例から本道の生涯学習の現状を把握するとともに、提言の基本的な方向性を審議し、７年度は、本年度審議内容を踏まえ、提言内容を検討していくとした。

　このあと、道教委が実施した「５年度生涯学習に関する住民の意識調査」について審議。委員からは「項目ごとの結果について詳細な分析を示すべき」「地域課題の解決、まちづくりを進めていくために“自らの学びはどうあるべきか”を視点に設問を組み立ててほしい」などの意見が寄せられた。

(道・道教委 2024-09-05付)