道教委　５年度公立学校通勤災害　２８件増　６２件発生　６割が出勤時　冬型６件増２７件

（道・道教委 2024-09-03付）

　道教委は、札幌市を除く道内公立学校における５年度通勤災害の認定状況をまとめた。全体の件数は前年度比２８件増の６２件で、６割が出勤時に発生。１０月～６年２月に発生した冬型事故件数は２７件と、前年度より６件増加した。

　認定件数は、道内公立学校の道費負担教職員と事務局職員で、当該年度に公務上として追加・再発認定を含めて認定した件数をまとめたもの。

　校種別にみると、小学校１７件、中学校１０件、高校１６件、特別支援学校小・中学部７件、特別支援学校高等部８件、事務局４件となっている。

　管内別では石狩が２０件で最も多く、胆振、上川が７件、十勝が５件、空知が４件で続いた。日高、留萌、根室での発生はなかった。

　出退勤別では、出勤途上が３６件、退勤途上が２６件となった。

　通勤方法は自動車が３５件で最も多く、徒歩が１５件、公共交通機関が９件、自転車が３件だった。

　原因は、交通事故が２６件で最多。転倒が２２件、激突が１１件、動作の反動や無理な動作とその他がそれぞれ１件となった。

　月別では、１２月が１１件で最多で、２月が１０件、１月が７件と冬型事故が多く、路面凍結による転倒や運転中の交通事故が多発している。

　傷病部位別では、複合部位が１６件で最多。次いで、頸部が１３件、胴体、上肢がいずれも１０件で多かった。

　車両との接触など第三者加害事案は１３件で、前年度と比べ３件増加した。

　道教委のリーフレット「公務（通勤）災害を未然に防止するために」では「日頃から時間にゆとりを持った行動を心がける」「睡眠不足とならないよう、健康管理に留意する」など、通勤災害の未然防止に留意するよう呼びかけている。

(道・道教委 2024-09-03付)