道教委　個人情報管理徹底へ　校内ルール　全職員で確認を　フォーム作成時の注意事項周知

（道・道教委 2024-09-06付）

　児童生徒・保護者の個人情報が漏えいする事案が相次いで発生していることを受け、道教委は４日付で個人情報の管理徹底を呼びかける通知を各道立学校長に送付した。速やかに校内ルールを点検・見直すとともに、全教職員で確認するなど対応を要請。同日付で情報セキュリティー対策の徹底を求める通知も発出し、グーグルフォームによるアンケート作成時の注意事項を周知した。

　道内の公立学校では６月以降、個人情報が漏えい、または漏えいする恐れのある事案が複数発生。家庭環境調査票のファイルや職員会議資料を教室や職員室に置き忘れる事案、職員会議用資料の裏面を配布プリントに使用していた事案、保護者向けメール配信システムの誤操作による事案も起きている。

　道教委はこれまで、３回にわたって個人情報の適切な管理を求める通知を送付してきたほか、８月９日には教育長メッセージを送付して注意を喚起してきたが、個人情報の不適切な取り扱いに関する事案が連続して発生している状況にある。

　このため道教委は、過去の通知内容をあらためて職員に周知して個人情報の適切な管理を学校全体で再確認すること、速やかに校内ルールを点検・見直し、全教職員で内容を確認することなど対応を求めた。

　グーグルフォームの操作誤りによる事案も起きていることから、情報セキュリティー対策の徹底を求める通知を同日付で送付。編集画面にアクセスできるＵＲＬを非公開にすること、表示設定や共有権限の設定方法などの注意事項をあらためて周知した。

　道教委は今後、各道立学校における職場研修の実施状況や個人情報の管理・取り扱いに関する校内ルールなどを調査する予定で、実効性ある対策へとつなげていく考え。

　グーグルフォーム操作の研修会の開催も計画。道立学校職員を対象に、個人情報の流出防止に特化した内容を想定しており、早期の開催を目指して準備を進めるとしている。

(道・道教委 2024-09-06付)