後志局　小中教職員人事推進会議　特支との人事交流検討　未経験地区異動推進等３重点

（道・道教委 2024-09-06付）

　【小樽発】後志教育局は２日、管内公立小中学校教職員人事推進会議をオンラインで開催した。７年度当初人事異動においては「未経験地区への異動推進」「基準勤務年数における異動の推進」など３点を重点とする方針を説明。新たに、小・中学校と特別支援学校との人事交流を検討していることなどを示し、管内教育のさらなる発展に資する人事異動に努めることを共有した。

　管内における全体的な視野に立った広域的かつ公正な適材適所の人事異動をより積極的に推進し、都市部と郡部との異動促進、教職員構成の適正化を図り、地域の実情に応じた人事異動のさらなる促進に資することを目的に開催しているもの。管内市町村教委の教育長、校長会の代表者らが出席した。

　新居雅人局長はあいさつで、人事推進会議の趣旨に触れ、管内における人事異動上の諸課題を解決し、管内教育の一層の推進に資する人事につなげることを期待した。

　河村健一次長が校長採用および教頭・主幹教諭の昇任候補者選考に係る状況を報告したあと、松尾憲教職員係長が７年度当初人事の重点案について説明した。

　６年度当初人事においては、郡部から小樽への異動数に対し、小樽から郡部への異動が少数にとどまったほか、南後志地区への異動者確保、同一校における長年勤務者の解消などに課題が見られたことを示した。

　その上で、７年度当初人事については①未経験地区への異動推進②新採用者の地区・郡を異にした異動推進③基準勤務年数における異動の推進―の３点を重点に挙げた。

　特に、都市部と郡部間の異動を推進するとともに、経験地区が１ないし２地区のみの教職員については、未経験地区への異動を推進するとした。推進に当たっては、小樽と岩宇、山麓および南後志間の人事交流、広域人事の積極的な活用を図るとした。

　また、７年度当初人事から、新たに小・中学校と特別支援学校との人事交流を検討していることを説明。連携・協力体制のさらなる強化や、教員の幅広い知識習得などを図り、管内特別支援教育の一層の充実を目指すことを強調した。

　このほか、学校活性化に向けた人材公募校とともに、学力向上などに向けて局が指定する公募校を検討することを紹介した。

(道・道教委 2024-09-06付)