26年度スクールカウンセラー相談件数―札幌市教委まとめ 全校種で37、403件 前年度と比べて453件増加(市町村 2015-08-24付)
札幌市教委は、二十六年度スクールカウンセラー事業における相談件数をまとめた。前年度は九十九人のカウンセラーが小・中学校、高校、特別支援学校で計三万七千四百三件の相談を行っており、二十五年度と比べて四百五十三件増加。小学校では二百十四件減の九千九百五十三件、高校は六百六十七件増の二千百九件となっている。
同事業は、すべての市立学校にスクールカウンセラーを配置し、児童生徒や保護者、教職員などの相談を受け付けるもの。二十六年度は小学校での配置を各校五十一時間から五十四時間に拡大し、中学校・高校・特別支援学校は引き続き、各校二百八十時間で配置してきた。
また、教師や保護者向けの研修や、児童生徒にストレスマネジメントのための授業を行うなど未然防止の取組も行っている。
二十六年度におけるスクールカウンセラーの相談件数をみると、小学校では二百十四件減の九千九百五十三件、中学校は十八件増の二万四千七百五十四件、高校は六百六十七件増の二千百九件、特別支援学校は十八件減の五百八十七件となった。
小学校では学習や家庭環境、中学校では不登校や友人関係についての相談が多かった。高校では自傷行為や精神疾患、特別支援学校では学習にかかわる相談もあった。
各校種とも教職員の相談が半数あり、不登校など子どもへの支援、今後への対応についてアドバイスを受けている。
市教委では、「スクールカウンセラーを効果的に活用して子どもの不安や悩みの解消につながれば」「不登校やいじめ、虐待など子どもが抱える問題が増える中、スクールカウンセラーにしっかり結び付けてほしい」と話している。
(市町村 2015-08-24付)
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