札幌市スポーツ部　中・高スキー学習支援指導者の派遣基準　持ち生徒数引き下げ検討　早ければ２８年度の適用も視野

（市町村 2015-08-26付）

　札幌市観光文化局スポーツ部は、中学校や高校にスキーインストラクターを派遣する「市立中学校・高校スキー学習支援事業」の派遣基準の見直しに着手している。指導者（引率教員と派遣インストラクター）一人当たりの持ち生徒数を平均二十五人以下からの引き下げを検討するもの。早ければ二十八年度にも派遣基準を見直し、事業を実施する予定。指導者を増やし、きめ細かな指導や安全への配慮など、実施校がより充実したスキー学習を行えるよう取組を進めていく。

　中・高校におけるスキー学習では、これまで、少子化に伴う指導者の減少などで、スキー学習の実施や継続をすることが難しい状況となっていた。こうした状況を改善するためスポーツ部では、中・高校にインストラクターを派遣することで、スキー学習の実施に必要な指導者数が充足するよう、十八年度から事業を開始した。

　インストラクターの派遣基準については、指導者一人当たりの持ち生徒数が平均二十五人以下になるように派遣している。

　同部では、よりきめ細かな指導を展開するために、持ち生徒数を平均二十五人以下から引き下げる方向で検討を進めている。早ければ二十八年度から新たな派遣基準を適用する予定だ。

　同部の担当者は、派遣基準が見直されれば、インストラクターの数が増加し、実施校がより充実したスキー学習を行うことが可能になるとし、「より多くの子どもたちがウィンタースポーツに興味・関心が持てるよう、環境を整えたい」と話している。

(市町村 2015-08-26付)