幼稚園教員中堅研修「幼児の健康管理」　適切な体調管理学ぶ　札幌市幼児教育センター

（市町村 2015-08-28付）

札幌市幼児教育センター幼稚園教員中堅研修

　札幌市幼児教育センターは八月中旬、市内のちえりあで幼稚園教員中堅研修「幼児の健康管理」講座を開催した。幼稚園教諭二十七人が参加。幼児期における身体的特徴に合わせた病気・けがへの対処法、対処する際に有効な手だてなどを学んだ。

　同講座は、幼稚園における中核としてリーダーとなるべく自己啓発を促し、広い見識と実践的指導力を養うことを目的として実施している研修の一つ。札幌市立新川中央小学校の岡田明子養護教諭が講師を担当した。

　岡田養護教諭は、子どものけがや病気への対応の際、ものの見方を変える「リフレーミング」と手当てを大切にしていると説明。発熱によってつらい場合、「体が闘っている証拠なんだよ」と置き換えるなどの例を示した。

　手当てについては、まず、子どもの訴えを受け入れることが重要とし、その上で触診したり、スキンシップを図ったりするよう求めた。

　幼児期の子どもを相手にする場合の注意点として、症状を言葉で表現できないことによる診断の遅れを挙げ、「普段の様子を把握しておくことで、何を訴えているのかをつかんで」と呼びかけた。

　このほか、子どもを安静にさせるには砂時計が有効であることや、体温が大人より若干高く、症状が急変しやすいことなどを伝えた。

　講座の後半では、幼稚園での健康管理や事故対応についてグループ協議を実施。参加者たちは、幼稚園における健康管理などについて研鑚を積んだ。

(市町村 2015-08-28付)