道議会文教委員会（２５日）　目標提示・振り返り徹底を　授業改善に向けた取組で道教委

（道議会 2015-11-27付）

　道教委は、『二十七年度全国学力・学習状況調査北海道版結果報告書』に盛り込んだ「北海道の課題と課題解決の方策」を活用して、目標の設定や振り返りの活動を位置付けた授業の徹底に取り組む考えを示した。

　二十五日の道議会文教委員会で、加藤貴弘委員（自民党・道民会議）の質問に岸小夜子義務教育課長が答えたもの。

　本年度『報告書』では、調査結果の詳細な分析や、上位県である秋田県との比較をもとに、「北海道の課題と課題解決の方策」を提示。授業改善にかかわる本道の課題として、「授業の冒頭で学習の目標を示す活動を計画的に〝よく行った〟学校が全国に比べて少ない」「授業の最後に学習を振り返る活動を計画的に〝よく行った〟学校が、全国に比べると多いが、秋田県と比べると少ない」ことなどが明らかになった。

　また、課題解決の方策として、「授業の冒頭で示す目標（めあて、ねらい）を工夫する」「授業の最後に、児童生徒自身が振り返る活動を必ず位置付ける」ことなどを掲げ、具体的な授業改善のポイントなどを資料として掲載した。

　文教委の質疑で岸義務教育課長は、秋田県と比較・分析した結果、「本道では、多くの授業で授業の冒頭に目標を示したり、授業の最後に振り返ったりする活動を一層改善する必要があることが明確になった」と説明した。

　「道内のすべての小・中学校で中心となって学力向上に取り組んでいる教員を対象に、学力向上推進研修会を各管内で開催し、授業の進め方について新たに作成した指導資料を活用して、具体的な解決の方策について説明・協議を行い、授業改善の方向性について共通理解を高めるなどして、目標の設定や振り返りの活動を位置付けた授業の徹底に努めていく」と答弁した。

(道議会 2015-11-27付)