４定道議会本会議（１１月３０日）　労働法制の教育を充実　研修資料を作成―道教委

（道議会 2015-12-02付）

　柴田達夫教育長は、労働法制に関する研修資料を取りまとめて学校に配布し、高校生の労働に関する教育の充実を図る考えを示した。十一月三十日に開かれた四定道議会本会議で、松山丈史議員（民主党・道民連合）の質問に答えた。

　松山議員は、ブラックバイトの対応について、道と道教委の所見をただした。

　道の山根康徳経済部長は「労働相談において、法令違反が疑われるものについて、労働基準監督署に通知しているほか、働く若者向けに作成した『ルールブック』をすべての高校・大学に配布するとともに、高校生向けの出前授業や事業者向けの労働法令に関するセミナーを実施するなど、働く側・企業側双方に対して、ワークルールの普及に努めている」と説明。今後も、道労働局などと連携しながら、対策に取り組んでいく考えを示した。

　柴田教育長は、高校における雇用・労働問題に関する指導の充実のため、教育課程研究協議会等で指導助言するほか、知事部局と連携して、『ルールブック』の活用促進などに取り組んできたと説明した。

　これらの取組の充実に加え、「道労働局と連携して教育局の進路相談員を対象に実施した労働法制に関する研修の内容を、新たに資料として取りまとめ、各学校に送付するなどして、高校生の労働に関する教育の一層の充実に努めていく」と答弁した。

(道議会 2015-12-02付)