４定道議会本会議（１２月１日）　本道らしい小中一貫を　方針策定、連携の手引作成も

（道議会 2015-12-03付）

　柴田達夫教育長は、一日の四定道議会本会議で、「北海道らしい小中一貫教育を進めるための方針を策定するとともに、具体的な連携の在り方などを示した手引を作成し情報提供するなどして、地域の実情に応じた小中一貫教育の一層の導入が図られるよう取り組む」との考えを表明した。

　花崎勝議員（自民党・道民会議）の質問に対する答弁。

　柴田教育長は、小中一貫教育について、「家庭や地域の協力を得ながら、小・中学校が学習活動の系統性を確保した教育活動を展開することは、義務教育の目的や目標に掲げる資質や能力、態度などをより良く養う上で意義がある」との認識を示すとともに、道教委が進める「小中連携、一貫教育実践事業」の目的・内容を説明した。

　また、「小・中学校の教員が協働して九年間を通じた指導計画を作成したり、合同の研修会を実施したりするなどの取組を進めてきたことによって、指導内容の系統性について教職員の理解が深まり、指導力の向上につながった」「子どもの学習習慣が定着し、学習に対する意欲が向上した」などと事業の成果を挙げた。

　一方、課題としては、「小・中学校間の打ち合わせ時間の確保」「小・中学校間をコーディネートする担当者が必要」などと説明した。

　今後の取組として、文部科学省指定「小中一貫教育推進事業」を通して、「北海道らしい小中一貫教育を進めるための方針を策定するとともに、その推進に当たっての具体的な学校間の連携の在り方などを示した手引を作成し、市町村教委に情報提供するなどして、地域の実情に応じた小中一貫教育の一層の導入が図られるよう取り組んでいく」と述べた。

(道議会 2015-12-03付)