札幌市北の沢小が図書館モデル公開授業　本の楽しみ方を学ぶ　中央図書館で絵本読み聞かせ等

（学校 2015-12-14付）

札幌市北の沢小図書館モデル公開授業

　札幌市立北の沢小学校（北濱智校長）は十一月二十六日と十二月十日、札幌市中央図書館で図書館モデル公開授業を行った。同校の二年生と特別支援学級二年生合わせて二十八人が参加。図書館の提示等環境構成の調査や大型絵本の読み聞かせを行い、図書館について理解を深めたほか、本の楽しみ方や伝え方を学んだ＝写真＝。

　札幌市教委の図書館モデル公開授業研究実践校事業では、中央図書館を活用した公開授業を実施し、児童生徒の地域図書館活用への関心を高め、学校と地域図書館の連携が一層図られることを目指している。同校は本年度研究実践校の指定を受けており、生活科と国語科で授業を進めている。

　二日間のうち、一日目は図書館地図を作る活動を実施。図書館の提示等環境構成を調べ、学校図書館との共通点や違いを学んだほか、絵本やものづくり、自分の興味をもった本を一冊ずつ借りて、図書館に対する理解を深めた。

　二日目は中央図書館こどもの森の童話の部屋で授業を行った。はじめに齋藤寛子教諭が本時の活動について説明。グループで行う大型絵本の読み聞かせについて、「自分が読みたい本ではなく、題名や中身を見て、みんなで相談して決めてほしい」と話した。また、練習のポイントとして、①みんなで声を揃えて読む②役割分担をする③気持ちを込めて伝わるように―の三点を心がけるよう呼びかけた。

　前時で借りた本を返却したあと、児童たちはグループに分かれ、読む本や役割を決めて練習。発表では各グループが声を合わせ、大きな声ではきはきと絵本を読んでいた。

　このあと、児童は紙芝居一冊と興味をもった本二冊を借りたほか、図書ボランティアによる簡単な折り紙活動も行った。

　齋藤教諭は「本に対して興味をもち、自分が体験したことを学校に帰ってからの生活に生かしてほしい」と話していた。

(学校 2015-12-14付)