道内初、内閣総理大臣賞に輝く　札幌市厚別南中の平井さん　税の作文コンクール６１万編の中から

（学校 2015-12-16付）

晴れの栄誉に輝いた札幌市立厚別南中・平井さん

　札幌市立厚別南中学校（荻原啓校長）の平井菜花さん（二年生）は、国税庁と全国納税貯蓄組合連合会が実施する税の作文コンクールに応募し、北海道では初めてとなる内閣総理大臣賞を受賞した＝写真＝。九日には、同校で表彰式が行われた。平井さんは「受賞できてすごくうれしい」と話している。

　同コンクールは、将来を担う中学生が身近に感じた税に関することのほか、テレビや新聞などで知った税の話を題材とした作文を書いて税に関心をもち、正しい理解を深めてもらうことが目的。国税庁と全国納税貯蓄組合連合会が毎年実施している。

　本年度は、全国七千四百五十二校から六十一万六千六十二編の応募があり、その中から、内閣総理大臣賞・総務大臣賞・財務大臣賞・文部科学大臣賞に各一編が選ばれた。

　平井さんは、北海道で初となる内閣総理大臣賞を受賞。作文には、歌手のさだまさしさんのコンサートへ出かけたことをきっかけに、東日本大震災からの復興施策に必要な財源を確保する復興特別税を知り、社会の基盤を支えるなど、税金の意義を実感したことが書かれている。

　平井さんは「すごくうれしい」と受賞に対する感想を述べ、復興特別税などを通して、「税金というものが社会に必要なことを学んだ」と話している。

　荻原校長は「自分で課題を見つけて社会性の高い作文を書いたのは素晴らしい」と称賛していた。

(学校 2015-12-16付)