札幌聖心女子学院高SGH活動発表会 人や自然との共生目指し ディベート中心の3授業公開(学校 2015-12-11付)
札幌聖心女子学院高SGH発表会
札幌聖心女子学院高校(阿部益太郎校長)は四日、同校で二十七年度スーパーグローバルハイスクール(=SGH)活動発表会を開催した=写真=。学校設定科目「グローバルイシューズ(GI)」の三授業を公開。二年生GIでは英語によるディベートを行い、「日本における自動販売機を違法にすべきか否か」について、グループごとに意見を述べていた。タイやカンボジアにおける体験学習発表も行うなど、同校の実践研究の成果を周知した。
二十六年度から文部科学省SGHの指定を受けている同校。発表会では、佐藤拓也教諭がSGHの概要を説明した。
本年度は、一・二年生を対象として実践研究しており、「Active Dialog~共生の実現へ」の研究開発テーマのもと、人や自然との共生を目指していることを報告した。育てたい生徒像として、「自ら学ぼうとする意欲をもつ」「課題を見いだす目を養う」「課題解決策を考え、実行に移す」「プレゼンテーション能力とコミュニケーション能力を磨く」を掲げ、GIの科目を設定。①フィールドワークと連動した探究学習②課題研究ミーティング③ディベートワークショップ―を柱に取り組んできた。
①では、国内外でのフィールドワークを通して課題を見いだし、解決策を考えてアクションプランを策定し実行している。②では、人間関係や国際文化、環境科学に関する様々な講話を聞いて、そこから課題となることを見いだし、自分の考えや意見を文章で表す。
③では、日本語のディベートでプレゼンテーション能力や課題分析能力を養い、英語のディベートによって英語の論理的思考力をトレーニングしていることを示した。
このあと、一年生GI「ニューヨーク国連研修事前学習」、一年生GI「ポリシーディベート(日本語)」、二年生GI「パーラメンタリーディベート(英語)」の三授業を公開した。
うち、二年生のGIでは、コミュニケーション英語Ⅱの発展グループと普通グループに分かれて実施。発展グループ(川又貴美教諭、望月美佐教諭、細野一弘教諭)では、テーマに即して論理的に思考するとともに、英語の語彙(ごい)力を身に付け、相手に伝わりやすい英語を用いることなどを目標に据えた。十五人が四グループに分かれて、即興型ディベートに取り組んだ。
生徒は、事前にテーマ「日本における自動販売機を違法にすべきか否か」に関する資料を読んでおり、授業では資料に関する英単語の意味や発音を確認。グループごとに否定・肯定の意見を英文でまとめた。
ディベートでは、「若者がたばこを買うことができてしまう」「ごみのポイ捨てが増える」「電力が無駄になる」ことから違法にすべきという一方、「地震のときなど緊急時に便利」「飲み物を買った一部が寄付される自動販売機もあり、世界に貢献できる」という意見も出された。
授業後には、タイ体験学習の参加生徒を代表して金澤舞依さん(二年)、カンボジア体験学習の参加生徒を代表して齋藤茉結さん(二年)が発表した。
(学校 2015-12-11付)
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