おといねっぷ美術工芸高生が帰国報告　北欧での体験を紹介　生徒、村民など１５０人が参加

（学校 2015-12-10付）

おといねっぷ美術工芸高生が帰国報告

　【旭川発】おといねっぷ美術工芸高校（小幡圭二校長）は十一月中旬、北欧への派遣から帰国した生徒三人による報告会を同校で行った。全校生徒や音威子府村教委関係者、村民など約百五十人が参加。二十七年度国際理解教育派遣事業でスウェーデンに滞在した三人が、同国の文化や現地で体験したことなどを紹介した。

　村の支援を受けて同校が進めている派遣事業は、異文化交流を通して、生徒の国際感覚を養うことなどを目的に行っている。本年度は、九月二十六日から十二日間にわたってスウェーデンのレクサンド市やストックホルム市を訪問。地域の施設の見学をはじめ、レクサンド高校で木工制作などの授業体験や異国の同世代の生徒との交流を楽しんだ。

　帰国報告会では、小幡校長が開会あいさつ。国際化や情報化が進展する中、地球規模の広い視点をもって国や文化等を越え、互いの価値観を認め合うことの大切さを説いた。

　つぎに、プレゼンテーションに移り、同事業に参加した三年生の小林大樹君、二年生の堀本宗徳君と水橋亮君がそれぞれの体験を発表した。

　小林君は「日本と全く違うスウェーデンの生活をうらやましく思う一方で、日本の生活や文化についてあらためて考えさせられた」と振り返った。

　堀本君は「商品のパッケージデザインなどから、お互いの考え方の違いを感じた」と報告。「向こうは生活に溶け込みなじむことを意図しており、デザインに注目することで国の価値観がみえてくる」と述べた。

　水橋君は「スウェーデンは年齢的な壁がないが、日本は年齢や立場を意識したつながりで、尊敬と信頼の表現方法が違うと感じた。スウェーデンで体験したことを生かし、日本の良さを発見したい」と話していた。

(学校 2015-12-10付)