旭川聖和小が最後の感謝祭開催　みんなですてきな思い出を　児童が出店などでおもてなし

（学校 2015-12-04付）

旭川市聖和小「聖和っ子祭り」

　【旭川発】本年度末に閉校する旭川市立聖和小学校（中谷扶美子校長）は十一月二十八日、同校で「聖和っ子祭り（収穫感謝祭）」を行った＝写真＝。全校児童八人が一致団結し、地域や保護者、卒業生など約四十人を、出店でおもてなし。また、学校農園で収穫した野菜を使ったカレーライスをふるまった。児童をはじめ、参加者全員で同校最後の祭りを楽しんだ。

　昭和六十三年から始まったとされるこの取組は、児童が日ごろお世話になっている地域へ感謝の気持ちを伝えるために実施しているもので、同校の伝統行事となっている。同校の閉校によって、今回が最後となる。祭りのテーマは、「一致団結～８人の輝く心で、感謝の気持ちを伝えよう」。

　この日、来校者を交えたもちつきのあと、開会式で中谷校長と児童会長で六年生の影近龍君があいさつした。両者は、最後の祭りを存分に楽しみすてきな思い出をつくるよう呼びかけた。

　引き続き、児童による出店に移り、一・二年生は大きなサイコロを回し、出た目に応じてくじを引き景品がもらえるゲームを用意。三・四年生は、理科の学習で製作した空気銃での的当てや、ゴムの張力やうちわで車をゴールまで進ませるゲームを企画した。

　五・六年生は、得点の書かれた箱にボールを投げ入れ、点数によって景品がもらえるゲームやクイズスタンプラリーを行った。

　来校者は児童の考えたゲームを楽しみ、中には何度も挑戦した結果、児童手づくりの景品を袋一杯に持ち歩く卒業生の姿もみられた。

　最後に、学校農園で収穫した野菜を使ったカレーライスを参加者全員でおいしく味わった。

　来校した地域住民は、「来年の三月に閉校することになり残念。児童が一生懸命考えた出店から、子どもたちの思いが伝わった。つぎは別の場所で学校生活を頑張ってもらえれば」と述べていた。

　児童は、「きょうはたくさんの人たちが来てくれてうれしい。お世話になった人と一緒に、閉校まで楽しい思い出をつくっていきたい」と振り返っていた。

(学校 2015-12-04付)