函館中部高生が道教育大附属函館中へ　連携授業で交流深める　コミュニケーション英語の成果発揮

（学校 2015-12-08付）

函館中部高・道教育大附属函館中英語連携授業

　【函館発】函館中部高校（千原治校長）は十一月二十七日、道教育大学附属函館中学校（羽根田秀実校長）に生徒を派遣し、英語連携授業を行った。函館中部高の提案により実現したもので、初回の授業には二年生十二人が参加。一年生三クラスを対象に、グループワークなどで交流を深め、日ごろから力を注ぐ〝コミュニケーション英語〟の成果を確認した。

　英語連携授業は、函館中部高の企画により立ち上がったもの。コミュニケーション英語の習得に努めている高校生を中学校に派遣し、他校種の子どもたちと交流する中で、知識の定着を図ることを目的としている。

　今回は、一年生の三クラスを対象に授業を実施。Ｂ組の授業では、はじめに平石暁史教諭が、中一英語の文法を使った基本的な日常会話のスキルを指導した。

　函館中部高の生徒には、好きなスポーツや住んでいるところ、通学の手段などを質問。高校生がネーティブな英語で応じると、中学生からは歓声が湧き起こっていた。

　続いて、高校生を配した五～六人の班でグループワークを実施した。平石教諭がランダムに配った英文法カードを用い、高校生が中学生に出題する形で交流。高校生は、グループ内の会話に日本語の使用を禁ずるなど、一定のルールを設けながら互いの学びを深めていた＝写真＝。

　羽根田校長は「憧れの高校生と席を並べて学ぶことで、子どもたちの学習意欲が高まれば」とし、中学校側にもメリットがあることを強調。函館中部高の藤田尚樹英語教諭は「教える側に立つことで、知識が定着しやすくなる。日ごろから学んでいるコミュニケーション英語の習得につながれば」と連携授業の意義を語っていた。

(学校 2015-12-08付)