【平成２８年を迎えて　教育研究団体に聞く】北海道家庭科教育協会　佐々木貴子会長

（関係団体 2016-01-07付）

　謹んで新年のお慶びを申し上げます。皆様には、平素より本協会の研究活動に対し、ご理解とご支援をいただいておりますことに深く感謝申し上げます。

　本協会は、昭和二十四年に「小・中・高等学校・大学の一貫した家庭科教育を」という理念のもとに、小学校から大学まで連続して家庭科を学ぶという学習者の視点に立って発足した66年もの歴史をもつ研究会です。発足以来、家庭科教育に携わる教員が、それぞれの立場での実践や課題を持ち寄り、指導方法や指導内容の向上のために研鑚を積んでおります。

　平成二十七年度の研究主題は「よりよい生活を創る力をはぐくむ家庭科教育」とし、副題は新たに「学びを生活に生かす意欲をひきだす授業づくり」として研究をしてまいりました。平成二十七年度の第六十六回研究大会は、札幌市立南月寒小学校を会場にして、会場校教諭の濱野りな先生が授業を公開して下さいました。題材の「寒い季節を快適に～冬のくらしをエコで明るくあたたかく～」を五年生全体で取り組むことで、学級や家庭での実践に生かすことはもちろん、五年生の総合的な学習とも関連付けて、「南月寒エコライフレポート」活動として全校へ広げていこうと考え、意欲的に取り組まれました。また、札幌市立中央中学校・名久井あけみ先生が「中学校三年間を見通した食の授業〝和食の献立〟」の授業実践について、さらに昨年度、授業公開をして下さった北海道札幌啓成高等学校・小田美穂先生が、授業後の生徒の変容について報告して下さいました。当日は、道内各地はもちろん、中国・関東地方からもお越し下さり、総勢九十名を超える参加者が校種を超えた活発な意見を交わすことができました。

　また、夏の公開学習会は「着物を着よう　着付けよう　十二単を着てみよう」と題し、小林豊子着物学院北海道様のご協力を得て、開催致しました。

　皆様には本協会の活動にご支援を頂いておりますことに、心より感謝申し上げます。今後とも実りある研究を継続してまいりたいと存じますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

▼新年の事業計画

▽理事会

・期日＝２月６日、３月５日（午後１時30分～４時）

▽研究大会（期日・会場未定）

▼事務局＝札幌市立ひばりヶ丘小学校（事務局長―栃尾美加子教頭）

▽E-mail＝kateikakyoukai@mail.goo.ne.jp

(関係団体 2016-01-07付)