中１ギャップ・不登校未然防止へ　新規に演劇手法でＷＳ　小・中学生対象に試行―富良野市教委

（市町村 2016-02-26付）

　【旭川発】富良野市教委は、二十八年度新規事業として市内小・中学生を対象に、演劇手法を取り入れたワークショップを実施する。演劇にふれることで、コミュニケーション能力の向上につなげ、中一ギャップや不登校等の未然防止を図る。講師はＮＰＯ法人富良野演劇工場から招く。市内各学校の希望を踏まえ、新年度は学級単位で三回程度の実施を見込んでいる。

　ＮＰＯ法人富良野演劇工場では、道内の高校生や修学旅行生、大学生、企業等を対象に、演劇的手法を生かしたコミュニケーションプログラムを展開。市では、市内の教員を対象に、同プログラムを活用した研修を進めてきた。

　今回、市の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の一環として、小・中学生を対象に、同プログラムを生かしたワークショップを実施。コミュニケーション能力の向上によって、中一ギャップの解消や不登校等の未然防止、解消を図ることをねらう。

　実施時期は未定だが、各小・中学校いずれかの学年の学級を対象に、同法人から講師を招き、計三回程度のワークショップを試行的に行う。内容は、演劇的手法を取り入れた自己紹介や自己表現、他者理解などの方法を学習する予定となっている。

　市教委では、「市内各学校の希望を聞いて、実施時期等を調整していきたい。取組を通して、子どもたちのコミュニケーション能力の向上を図り、不登校等の減少につながれば」と期待している。

(市町村 2016-02-26付)