1定道議会一般質問(28年3月9日) 江差・小樽の取組支援 「日本遺産」認定で教育長答弁 
(道議会 2016-03-11付)

 九日の一定道議会本会議では、「日本遺産」認定に向けた取組について質疑が行われた。柴田達夫教育長は、江差町と小樽市における歴史文化基本構想の策定および日本遺産認定の実現を目指す取組を、道教委として支援する考えを示した。内田尊之議員(自民党・道民会議)の一般質問に答えた。

文化庁では、二十七年度から地域の歴史的魅力や特色を通じて、わが国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産」として認定。

 ストーリーを語る上で欠かせない魅力あふれる有形・無形の様々な文化財群を、地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内だけではなく海外へも戦略的に発信していくことによって、地域の活性化を図ることを目的としている。

 世界遺産登録や文化財指定とは違い、日本遺産は、既存の文化財の価値付けや保全のための新たな規制を図ることを目的としたものではなく、地域に点在する遺産を「面」として活用し、発信することで、地域活性化を図る。

 「日本遺産」に認定されると、認定された当該地域の認知度が高まるとともに、今後、日本遺産を通じた様々な取組を行うことによって、地域住民のアイデンティティの再確認や地域のブランド化にも貢献し、地方創生につながることが期待される。

 柴田教育長は、江差町および小樽市の取組を支援する考えを表明。江差町への支援については、これまでに、町の歴史文化基本構想策定委員会に職員を派遣し、専門的見地から指導・助言を行うとともに、町の構想策定事業が国庫補助の対象となるよう働きかけを行い、採択されたことを報告。引き続き、「人的支援を行うとともに、町と連携して国との調整を進め、江差町が目指す基本構想の年内の策定と二十九年度当初の日本遺産認定の実現に向けて積極的に支援していく」と答弁した。

 小樽市への支援については、「二十八年度から三年間で歴史文化基本構想を策定することとし、策定事業が新年度の国の補助事業として採択されることとなった」と説明。今後、市の意向を踏まえて、構想策定の議論の場に職員を派遣するとともに、基本構想の策定期間中、引き続き採択されるよう、国に働きかけるなど積極的に助言・協力していく方針を示した。

 今後も、歴史文化基本構想の策定を進める自治体の取組を支援するとともに、ことし二月に設置した観光や地域振興など関係部局からなる「日本遺産連絡調整会議」において、日本遺産の早期認定の実現、認定後の魅力発信推進事業の円滑・効果的な実施に向け、指導・助言を行う考えを表明した。

(道議会 2016-03-11付)

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