第12期道生涯学習審議会開く 推進状況評価の在り方示す 「理念の共有」など4つの柱協議(道・道教委 2016-03-18付)
「失敗した事例の分析も」などの意見が出た
第十二期道生涯学習審議会(谷川松芳会長)は、十五日に札幌市内のかでる2・7で第七回会議=写真=を開き、「審議のまとめ 今後の本道における生涯学習推進状況の評価の在り方について(案)」の内容を協議した。評価の方向性として、「構想の理念の共有状況等の評価に向けて」など四つを柱に掲げ、その中では道民の学びを生かす仕組みの先駆的事例の把握などを示した。意見を踏まえて完成する「審議のまとめ」は、四月開催予定の道教育委員会会議で報告する予定。
同審議会では、二十六年七月から第三次道生涯学習推進基本構想について審議。第三次構想の具現化のため、道民の学習実態や要望の把握、道の生涯学習関連施策・取組の分析・検証など、生涯学習の推進状況にかかる評価の在り方について議論を進めてきた。本道が目指す生涯学習社会の姿の実現に向けた着実な前進に貢献するため、審議テーマを「今後の本道における生涯学習推進状況の評価の在り方について」と設定した。
「審議のまとめ(案)」では、今後の評価の方向性として、①構想の理念の共有状況等の評価に向けて②道民の意識や活動状況の多面的な評価に向けて③成果の観点からの評価に向けて④効果的な評価に向けたその他の観点―の四つを柱に設定した。
①では「学びを生かす仕組みの先駆的事例や求められる人材像の把握」、②では「多様な立場にある道民の意識や活動状況の把握」について、それぞれ取組例を示した。
③については「評価に関する枠組みの再構成、相乗効果や波及効果の把握の取組」、④では「外部評価の導入、生涯学習推進センターの機能の発揮」、教育局によるきめ細かな市町村支援の必要性を盛り込んだ。
第七回会議では、審議のまとめ案に対し、委員からは、「先駆的な良い事例だけではなく、途中までうまくいっていたのに失敗した事例も分析することで、つぎにつながるのでは」「成功する可能性の低い奇跡的な事例を載せても参考にならないのでは」「成果の傾向の把握では、地域における高齢者や子育て中の親、引きこもりの孤立化の視点も入れてはどうか」などの提案があった。
最後に、道教委の成田直彦生涯学習推進局長は「本道が目指す生涯学習社会の姿の実現に向けて、道民が主体的に地域課題をとらえ、解決し、地域の未来の創造につなげていくための道筋を描くとともに、その道筋に沿った取組の進捗状況の把握、分析・検証の視点をあぶり出すことができた」「第三次構想の具現化に引き続き努めるとともに、評価の在り方についても、一定の方向性を見いだせるよう、さらに議論を深めたい」とあいさつした。
「審議のまとめ」は、四月の道教育委員会会議で報告する予定。
(道・道教委 2016-03-18付)
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