宗谷局が初の学校経営資料作成 管内各校の成果を体系化 約300例紹介し広く普及へ(道・道教委 2016-03-18付)
【稚内発】宗谷教育局は、学校経営資料『宗谷の学校経営』を作成した。管内の学校経営の具体的状況を集約・把握するため、管内小・中学校の経営上の工夫を「経営行動における二観点と五つのS整理表」(二×五マトリクス)にまとめ、体系的に整理したもの。「板書コンクールの開催」など、約三百例の学校経営実践例を掲載している。局では、「資料をもとに、各校が互いにコミュニケーションを取るなどして、今後の学校経営に生かしてほしい」と期待している。
宗谷局では二十六年度、「経営行動における“2観点”と“5つのS(取材・焦点化・浸透・組織化・再起動)”」整理表を作成。本年度当初、自校の経営上の工夫を整理するよう、各学校に求めてきた。
今回、整理表に基づく管内の実践を体系的に整理し、優れた成果を発信。今後の学校経営に生かしてもらおうと、局として初めて学校資料を作成した。
資料は、、縦二列と横五列のマトリクス表で構成。
縦列は、観点1「責務を果たすために」、観点2「価値ある実践を目指して」を設定。観点1では「公的機関として、法令順守をはじめ、学校としての責務を果たすための経営実践の工夫」、観点2では「子どもたちの瞳の輝きや生き生きと躍動する姿を目指し、学校や地域の資源・特性を生かすための経営実践の工夫」を据えた。
五つのSを示す横列は、「学校経営の基礎として、経営者が学校内外の現状を把握するため、実態を取材する経営実践の工夫」(取材)、「取材を通して得た経営改善の手がかりの教育的な意義・価値の明確化を求めて、整理・構造化を図る経営実践の工夫」(焦点化)、「信頼関係に基づき、学校経営方針・重点等が、教職員の実践の中で徹底され、保護者・地域等に広く認識されることを目指す経営実践の工夫」(浸透)、「目的を目指して、教職員・保護者・地域等が相互に連携・協力し、組織的に業務を推進するための経営実践の工夫」(組織化)、「課題・実態の把握に基づく必然性をもち、スクラップ&ビルド等のバランスに留意しつつ、新しい発想に基づく教育活動を開発する経営実践の工夫」(再起動)を示している。
各校の実践をみると、それぞれの項目ごとに、「板書コンクール開催による授業力・教師力の向上(猿払村立拓心中)」、「放課後ふれあい子ども教室開設による子育てのさらなる連携と発展(稚内市立増幌小中)」など、約三百にのぼる実践事例を掲載している。
菅原整義務教育指導監は「資料をもとに、各校が互いに興味をもった学校と直接コミュニケーションを取るなど、今後の学校経営に生かしてもらえれば」と話している。
(道・道教委 2016-03-18付)
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