情報化推進に向け道教委　新年度に指針策定へ　教科指導へのＩＣＴ活用など

（道・道教委 2016-03-17付）

　道教委は二十八年度中に、教育の情報化の指針を策定する方針を固めた。情報教育や教科指導におけるＩＣＴ活用、校務の情報化などを盛り込む計画で、実践事例などを含めた手引を作成。また、文部科学省の「ＩＣＴ活用教育加速化事業」のもと、遠隔通信システムの活用など、優れた実践事例の研究、蓄積、普及を目指す。

　十一日に開かれた二十七年度ＩＣＴ活用教育促進事業実績報告会で、来年度の方向性について示したもの。

　二十八年度中に策定する指針には、「情報教育」「教科指導におけるＩＣＴ活用」「校務の情報化、校務支援システムの活用」のほか、市町村教委や学校内の推進方策の留意点などを盛り込む予定。

　「情報教育」では、プログラミング教育を含めた情報活用能力の育成や情報セキュリティについて示す。

　「教科指導におけるＩＣＴ活用」では、通常授業や複式学級、遠隔授業・交流におけるＩＣＴの活用を促すため、文科省の事業を活用した研究開発学校、地域キャンパス校の遠隔授業の充実などを盛り込む。さらに、指針のほか、実践事例などを含めた手引を作成する予定。

　道教委では、ＩＣＴ活用教育の方向性として、「未来型の学校」を想定。「実物投影機やタブレット端末など、教師や子どもたちが使う道具のバリエーションは広がる」とし、ＩＣＴによって個々の学習活動が便利になり、学びを深め共有しやすくなること、教師にとっても効率よく授業を進められることを提起する考え。

(道・道教委 2016-03-17付)