2団体2個人に栄誉 管内教育実践表彰の受賞者決定―桧山教育局
(道・道教委 2016-03-17付)

 【江差発】桧山教育局は、二十七年度桧山管内教育実践表彰の受賞者を決定した。二団体二個人を選出。学校教育部門では、特別な支援が必要な児童生徒へのキャリア教育の充実に貢献した今金高等養護学校、特別支援教育の専門家として研修や相談活動に取り組む髙田のぞみ教諭(今金高等養護)を選んだ。

 社会教育部門では、江差町の田沢鹿子舞保存会を選出。地域全体で鹿子舞の保存活動に取り組んでいるとして高く評価した。特別賞には、全国障害者スポーツ大会で優秀な成績を収めた上田瑠衣さん(今金高等養護二年)を選び、その功績をたたえた。

 受賞団体および個人の功績はつぎのとおり。=敬称略=

【学校教育(団体)】

▼今金高等養護学校(髙嶋利次郎校長、生徒数七三人)

 独自のキャリアプランニング・マトリックスを作成し、管内の小・中学校を対象としたワークショップを開催するなど、特別な支援が必要な児童生徒へのキャリア教育の充実に貢献した。また、多くの関係機関と連携を図りながら桧山北部の特別支援教育推進の役割を担い、特に、今金町では子どもの早期の段階からの相談体制の確立に貢献した。

 さらに、「特別支援学校卒業生に対する今金町就労支援事業」に参画し、今金町・今金町商工会と生徒の職業選択の幅を広げ、継続した就労支援の推進に取り組むとともに、今金町商工会の「〝にぎわい!今金〟コミュニティビジネス創出による地域力再生プロジェクト」事業に協力し、地元での雇用促進に積極的に取り組んでいる。

【学校教育(個人)】

▼髙田のぞみ(今金高等養護学校教諭)

 管内特別支援教育総合推進事業専門家チームの巡回相談員として、管内の各学校園の訪問要請に応じて、児童生徒および未就学児の観察、検査、指導支援や保護者相談等に取り組み、適切なアドバイスを行っている。

 また、桧山教育局の特別支援教育スーパーバイザー・アシスタントコーディネーター(SVAC)として、局独自で開催している支援員研修をはじめ、特別支援教育基本セミナーや充実セミナー等、数多くの研修会の講師を務めている。

 さらには、特別支援教育パートナー・ティーチャーとして、各町、各学校の要請に応じて、研修や相談活動を行い、地域や関係機関とをつなぐ役割を担うなど、その実践は高く評価されている。

【社会教育】

▼田沢鹿子舞保存会(能登政志代表)

 田沢鹿子舞は江差町田沢地区に伝わる民俗芸能であり、昭和四十八年二月五日に江差町無形民俗文化財に指定されている。

 同保存会は、田沢町内会の全員が保存会員であり、青少年から大人まで地域を挙げて文化財の鹿子舞の保存に取り組んでいる。長年の伝承活動の功績は大きく、親から子へ、子から孫へと保存会の活動を通して鹿子舞が伝承されている。

 また、地域の子どもたちへの指導も継続して行っており、地域全体で子どもを守り育てていく環境の醸成に大きく寄与している。

 本年度は、「江差郷土芸能伝承まつり」に小中学生が中心の演者で出演し、高い評価を得た。

【特別賞】

▼上田瑠衣(今金高等養護学校二年)

 第十五回全国障害者スポーツ大会において、女子走り幅跳び第二位、女子一〇〇㍍第六位と、優秀な成績を収めた。また、日々の学習のみならず、一年次から生徒会副会長を務めるなど、何事にも意欲的に取り組み、他の生徒の模範となっている。

(道・道教委 2016-03-17付)

その他の記事( 道・道教委)

28年度高校・中等・特別支援管理職人事―道教委発表 校長134人、47.7%異動 副校長24人、教頭154人

 道教委は、二十八年度道公立学校(高校・中等教育学校・特別支援学校)校長・副校長・教頭人事異動状況を発表した。校長は異動総数百三十四人、異動率四七・七%で、対二十七年度比二十七人、九・三ポイ...

(2016-03-22)  全て読む

市町村立小中校長・教頭の異動状況 校長504人、異動率38.2% 教頭は555人、42%―道教委発表

 道教委は、二十八年度市町村立小中学校長・教頭人事異動状況を発表した。小中学校を合わせた校長の異動総数は五百四人、異動率は三八・二%で、対二十七年度比十七人、〇・一ポイント減少した。同じく教...

(2016-03-22)  全て読む

道立学校事務長等の異動状況 事務長は95人、37% 14人、6・4ポイント減

 道教委は、四月一日付の二十八年度道立学校事務長等人事異動状況を発表した。事務長と事務職員を合わせた異動総数は二百四人で、総数八百八十九人に対する異動率は二二・九%。対二十七年度比二十五人、...

(2016-03-22)  全て読む

宗谷局が初の学校経営資料作成 管内各校の成果を体系化 約300例紹介し広く普及へ

 【稚内発】宗谷教育局は、学校経営資料『宗谷の学校経営』を作成した。管内の学校経営の具体的状況を集約・把握するため、管内小・中学校の経営上の工夫を「経営行動における二観点と五つのS整理表」(...

(2016-03-18)  全て読む

第12期道生涯学習審議会開く 推進状況評価の在り方示す 「理念の共有」など4つの柱協議

生涯学習審議会  第十二期道生涯学習審議会(谷川松芳会長)は、十五日に札幌市内のかでる2・7で第七回会議=写真=を開き、「審議のまとめ 今後の本道における生涯学習推進状況の評価の在り方について(案)」の内容...

(2016-03-18)  全て読む

ICT活用教育促進事業実績報告会 28年度の方向性確認 実践指定校発表や意見交換など

ICT活用教育促進事業実績報告会  道教委は十一日、道庁別館で二十七年度ICT活用教育促進事業実績報告会を開催した=写真=。実践指定校十校がこれまでの取組を報告し、意見交換。ICTを効果的に活用していく方向性について共通理解...

(2016-03-17)  全て読む

情報化推進に向け道教委 新年度に指針策定へ 教科指導へのICT活用など

 道教委は二十八年度中に、教育の情報化の指針を策定する方針を固めた。情報教育や教科指導におけるICT活用、校務の情報化などを盛り込む計画で、実践事例などを含めた手引を作成。また、文部科学省の...

(2016-03-17)  全て読む

3団体2個人たたえる 本年度管内教育実践表彰受賞者決定―オホーツク教育局

 【網走発】オホーツク教育局は、二十七年度における管内教育実践表彰の受賞者を決定した。一般表彰は、留辺蘂高校をはじめ一団体一個人が、全国規模の文化発表・スポーツ大会等で優秀な成績を上げた団体...

(2016-03-15)  全て読む

1校3教諭の努力に光 道教育実践表彰伝達式

道教育実践表彰伝達式  十勝管内教育実践・活動表彰が挙行された二日、二十七年度道教育実践表彰伝達式が併せて執り行われた。学校表彰では、帯広工業高校、教職員表彰では、帯広市立豊成小学校の平田ゆみ主幹教諭、音更高校の...

(2016-03-15)  全て読む

管内教育実践・活動表彰表彰式挙行―十勝教育局 4団体の功績たたえる 受賞契機にさらなる尽力を

十勝管内教育実践足寄小  【帯広発】十勝教育局は二日、幕別町百年記念ホールで二十七年度十勝管内教育実践・活動表彰の表彰式を執り行った。教育実践表彰において、学校教育では、足寄町立足寄小学校、帯広市立帯広第八中学校、...

(2016-03-15)  全て読む