音更町教委が小３～６の指導体制整備　町独自に臨時教員５人配置　全校で少人数学級またはＴＴ実現へ

（市町村 2016-03-24付）

　【帯広発】音更町教委は二十八年度、音更小学校、木野東小学校、緑陽台小学校の三校に町独自の臨時教諭を配置する。三～六年生における三十五人以下学級を基本とする学級編制の実現、またはチーム・ティーチングを取り入れ、学校のニーズに合わせたきめ細かな指導体制を整備する。

小学校の各学年で三十五人を超える学級に対し、町費負担教員を採用することによって、少人数学級等の指導によるきめ細かな教育を実現させるもの。また、人材育成の観点から、小学校教諭の免許をもちながらも教員採用試験に採用されなかった人材を育成する目的もある。

　小学三～六年生における三十五人以下学級編制をめぐっては現在、町内小学校十三校のうち、大規模校の音更小、木野東小、緑陽台小以外の十校で実現している。新年度は、大規模校三校に対し、町独自に臨時職員五人を配置。少人数学級等を導入することで、きめ細かな指導の実現を図る。

　配分は、音更小と木野東小にそれぞれ二人ずつ、緑陽台小に一人となっている。

　指導体制の整備に当たっては、三十五人以下学級の編制を基本とするが、「校舎改修などの学校事情によって、学校ごとに状況が異なる」（町教委担当者）という。このため、各学校では、少人数学級編制、もしくはチーム・ティーチングの導入のどちらかを、各校の実情に合わせて対応する方針だ。

　町教委は、「きめ細かな指導をすることによって、子どもたち個々の学力向上につながるのでは」と期待。「“教員に採用されたい”という強い意志をもつ人材を、町全体で育てたい」と話している。

(市町村 2016-03-24付)