中川町教委の教育行政執行方針―山内教育長説明　確かな学力の定着図る　放課後子ども教室の回数増やす

（市町村 2016-03-30付）

中川町教委・山内茂教育長

　【旭川発】中川町教委の山内茂教育長＝写真＝は、三月上旬開会の町議会第一回定例会で二十八年度教育行政執行方針を説明した。学習規律の徹底をはじめ、少人数・習熟度別指導などを通し、確かな学力の定着を図る。また、新年度は子どもの接し方に関する家庭教育講演会を実施するほか、放課後子ども教室の開催回数を増やす。本年度から着手したコオーディネーショントレーニングについても、引き続き取組の充実に努めることとした。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼学校教育

▽生きる力の育成

　「確かな学力」について、全国学力・学習状況調査結果等を分析し、学習指導方法や学習環境の改善を図り、学力を定着させる。引き続き学習規律の徹底に取り組むとともに、ＴＴ・教育支援員を活用した少人数・習熟度別個別指導の実践、朝学習・放課後サポート学習などに取り組む。

　「豊かな心」を育てるため、発達段階に応じた道徳教育、ボランティア活動や地域資源を生かしたふるさと学習などの地域体験活動を通し、集団の中で適切に行動できる人間を育成する。

　いじめ対策については、各学校が策定した「いじめ防止基本方針」に基づき、いじめは許されないとの認識のもと、未然防止と早期発見・早期解消に取り組む。

　「健やかな体」の育成に向け、各学校では、体力強化月間を活用したマラソン・縄跳び・コオーディネーショントレーニングの実践や部活動を進める。

▽個に応じた教育活動

　特別支援教育については、全職員による児童生徒一人ひとりの状況を把握し、ニーズに応じた個別の指導計画および支援計画を作成し、組織的な指導の充実を図る。

　中学生を対象とした学習支援「なかがわ塾」については、引き続きボランティア講師の支援のもと、個々に応じた学力支援を図る。

▼社会教育

▽青少年の健全育成・家庭教育の推進

　二十八年度はＰＴＡ連合会等主催の教育講演会の支援、子どもの接し方に関する家庭教育講演会を行う。

▽放課後児童の健全育成

　二十八年度は、全児童を対象とした放課後子ども教室の開催を増やし、総合的な放課後対策の充実を図る。地域住民との交流活動を推進し、家庭・地域で児童の育成支援に取り組む。

▽スポーツの推進

　コオーディネーショントレーニングの普及については、幼児、児童生徒および高齢者を対象とした介護予防を目的としたプログラムを実施していくとともに、「子・親・祖父母」の三世代体験会や親子体験会の実施、子育て支援と保護者への学習機会を提供する目的の講演会を開催する。

(市町村 2016-03-30付)