神恵内村教委の教育行政執行方針―岩田教育長説明　円滑な小中連携実現へ　エネルギー学習の推進など

（市町村 2016-04-05付）

　【倶知安発】神恵内村教委の岩田好美教育長＝写真＝は、村議会定例会で二十八年度教育行政執行方針を説明した。小中連携を意識した出前授業等の実施や「特別支援教育支援員」の継続配置、太陽光発電等を生かしたエネルギー学習を行っていく考えを示した。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼学校教育

　児童生徒の学習の定着状況を把握し、学力向上につなげる指導の改善や望ましい生活習慣の確立に向けて、保護者と共通認識を深める取組を推進する。

　義務教育九年間を見通した教育課程の連続性や生徒指導の接続を図るため、小中連携を意識した出前授業、年間指導計画の工夫や合同行事等の実施に努める。

　特別支援教育については、引き続き、小学校に「特別支援教育支援員」の配置を行うとともに、特別支援教育連携協議会を効果的に運営し、教育環境の充実を図る。

　道徳教育については、神恵内小で道道徳教育推進事業指定校として一年間実践研究に取り組んできた成果を生かし充実を図る。

　環境教育については、神恵内中学校再生可能エネルギー設備等導入事業によって設置した太陽光発電と小型風力発電設備によるエネルギー学習を進める。

　生徒指導については、いじめ防止基本方針によって、学校、家庭、地域、関係機関と連携し、問題解決に努める。

　学校給食については、衛生管理の徹底、「学校給食における食物アレルギー対応マニュアル」により食の安全、安心に留意する。

　教育費の助成については、体育文化行事出場経費や生徒の修学旅行費の一部を助成する。教育援助資金の助成や高学生の通学・下宿等に要する経費の助成事業によって、人材育成支援、保護者負担の軽減を図る。

▼社会教育

　村民の学習意欲を的確に把握し、質の高い学習機会の提供と自主的な活動の積極的な支援を行い、学習活動を通じて自立の意識を高められるよう、まちづくりに取り組む団体等と連携し、事業を推進する。

(市町村 2016-04-05付)