泊村教委の教育行政執行方針　指導力向上へ研修奨励　生活習慣定着で通学合宿など

（市町村 2016-04-05付）

　【倶知安発】泊村教委の二十八年度教育行政執行方針がまとまった。学校教育では、長期休業中の「学びの教室」等を推奨するとともに、小学校高学年の外国語活動に対する外国語指導助手の派遣を継続して行う。社会教育では、自立心や望ましい生活習慣を身に付けさせることを目的とした「通学合宿」を引き続き実施する。

　教育行政執行方針の内容はつぎのとおり。

▼学校教育

　小・中学校は、二十人以下の学級編制児童生徒一人ひとりに目が届く環境にある。個々の能力・適性に応じたきめ細やかな指導に努め、次代を担う児童生徒が「ふるさと泊」に誇りをもてるような育成を図る。

　児童生徒の日常の授業の様子などを保護者や地域の方々が都合の良い時間に自由に学校を訪れ、見ていただく「地域公開参観日」を小・中学校と連携して進める。

　長期休業中における小・中学校の「学びの教室」「休業中の学習会」を奨励するとともに、学力向上を図るために学習指導の充実、教員研修の奨励に努める。

▽国際理解教育

　外国語指導助手については、中学校を主体に配置し、児童生徒への英語力の強化や今求められているコミュニケーション能力の向上に努めるとともに、小学校高学年の外国語活動への派遣も継続する。

▽特別支援教育

　個々の障がいの程度や能力、適性に応じた指導がより効果的に図られるよう、特別支援員を配置し組織的支援体制の充実に努める。

▽生徒指導

　児童生徒一人ひとりの人格を尊重し、日ごろの教育活動でのふれあいを通して自らを律しつつ他人と協同し、他人を思いやる心や、生命・人格を尊重する心の育成など豊かな人間性を育むとともに、規範意識の醸成に努める。

　「いじめ」「不登校」に対しては、保護者と連携を密にし、校内での指導体制の充実を図り、問題行動の未然防止、早期発見に努め迅速に対応し、関係機関の協力を得ながら一体となって児童生徒の健全な育成に努める。

▽健康・安全指導について

　「早寝・早起き・朝ごはん」の励行、学校における朝読書・スポーツ活動の励行、フッ化物洗口についても新入学児童を新たに対象として実施する。

▽教職員の資質・能力の向上

　指導方法の創意工夫や改善等の自己研修、後志教育研修センター講座の研修事業への積極的な参加、教育局の指導主事を活用した校内研修の充実に努めるよう奨励する。

▼社会教育

▽青少年教育

　「ふるさと体験学習」「少年少女カルチャー教室」で、下の句カルタ大会、しめ縄づくり等を実施するとともに、子どもたちが共同生活を通して自立心や望ましい生活習慣を身に付けさせることをねらいとした「通学合宿」を実施する。

(市町村 2016-04-05付)