札幌市立高校教育改革検討会議　学校の将来像で意見交換　「地域や企業とのつながりが重要」

（市町村 2016-04-06付）

札幌市立高校教育改革方針の策定に向け意見交換した

　札幌市立高校教育改革検討会は四日、札幌市教委で第二回会議を開催した＝写真＝。学識経験者や保護者、学校関係者などから構成される委員が参加。札幌市立高校教育改革方針の策定に向け、「市立高校の独自性と共通性」など、市立高校の将来像を考える上での方向性を確認したほか、意見を交換した。

　市教委は十五年三月に札幌市立高校学校教育改革推進計画を策定。十年間のビジョンや市立高校の基本的な方向性を示した。現在は策定から十年以上が経過し、グローバル化など社会の状況が変化している中で今日的な課題に対応した方針が必要となっている。

　このため、同検討会を発足させ、今後十年間程度の基本理念を示す「仮称・市立高校教育改革ビジョン」や五年間で取り組む具体的施策を示した「仮称・市立高校教育改革実行プラン」で構成される札幌市立高校教育改革基本方針を策定することとしている。

　はじめに市教委の仙波晴彦教育推進課長が会議の趣旨や構成、スケジュール等について説明。また、教育改革方針のたたき台を検討する札幌市立高校教育改革方針検討ワーキンググループ会議が整理した〝市立高校の将来像を考える上での方向性〟として、①市立高校の独自性と共通性②生徒の多様なニーズに応える特色ある教育③札幌の地域資源を生かした教育の展開④情報発信力の強化（広報戦略）―の四点を示した。

　委員は市立高校の今後に向けて、「外部機関など学校を支える仕組みづくりが必要」「地域や企業とのつながりが重要となる」などと意見を交換した。

　第三回会議は五月下旬ごろを予定。今後は三回程度会議を開催し、二十九年三月にも十年間の教育改革ビジョンと五年間の第一期実行プランを公表する。

(市町村 2016-04-06付)