受講条件示した講座開設　理科（小）を全道６会場で　道研が６月１日スタート

（道・道教委 2016-04-08付）

　道立教育研究所の二十八年度研修講座日程がまとまった。小・中学校、特別支援学校を対象とした六月一日の「道徳教育」を皮切りに、地域開催を含め五十三講座を開催する。

　本年度の事業推進に当たって、同所は、「本道の子どもたちに確かな学力を育成するための授業改善に向けた支援」「いじめの未然防止を図る取組の充実」「校務の情報化、各教科等におけるＩＣＴ活用、情報モラル教育等、教育の情報化の推進」を重点に掲げた。

　その上で、①キャリアステージに応じた研修の充実②教員の実践的指導力の向上③今日的な課題等への対応④生徒指導、教育相談の充実⑤ＩＣＴ活用、情報モラル教育等の充実―にスポットを当て、研修講座を展開する。

　「キャリアステージに応じた研修の充実」では、「学校経営」における「概ね経験年数二・三年の校長」など受講の条件を明示した講座のほか、若手教員の広汎な指導力向上を目指し、「学級経営」と「特別活動」を連続して受講できるよう日程を設定するなどした。

　「教員の実践的指導力の向上」に関しては、講義と演習を一体化し、ワークショップ型形式の演習を取り入れた能力開発型の講座を設定するとともに、学校力、学力向上などで成果を上げている学校の実践発表を通した具体的な教育活動がイメージできる講座も企画。

　また、理科パワーＵＰプロジェクト研修の成果を踏まえた講座として、「理科（小　地域開催）」全道六会場、新しいサイエンスカーを活用した移動理科教室を全道六管内でそれぞれ開催。「地理・歴史」「算数・数学」の講座や、附属情報処理教育センターが実施するすべての講座でｅラーニングを活用した事前研修を実施する。

　「今日的な課題等への対応」では、特別支援教育、アクティブ・ラーニング、コミュニティ・スクール、チーム学校など、今日的な教育課題を踏まえた講座や、アイヌの人たちの歴史や文化に関する指導、北方領土に関する学習、へき地・複式教育などにかかる講義など、北海道において重視すべき教育課題を踏まえた講座を設定。

　「生徒指導、教育相談の充実」では、児童生徒理解に基づく生徒指導、教育相談の充実を目指した講座などを開催する。

　「ＩＣＴ活用、情報モラル教育等の充実」に関しては、「ＩＣＴ」と「タブレット」を活用した指導力の向上や、情報モラル教育の効果的な授業づくりに求められる指導力の向上を目指した講座を設定した。

(道・道教委 2016-04-08付)