旭川永嶺高開校式を挙行　校訓胸に良き伝統を　５００人が新たな船出祝う

（学校 2016-04-13付）

より良い学校をつくっていくことを誓った

　【旭川発】旭川永嶺高校（内藤佳和校長）開校式および第一回入学式が八日、同校で挙行された＝写真＝。新入生二百七十六人に加え、保護者や教職員など計約五百人が出席。同校の新たな船出を祝うとともに、教育目標と校訓のもと、より良い学校をつくっていくことを誓った。

　同校は、旭川凌雲高校と旭川東栄高校を統合して、全日制普通科単位制七間口の新設校として、本年度から開校した。

　教育目標に、「国際的な視野をもち、社会に有為な人材の育成」「郷土を愛し他を思いやる豊かな人間性の育成」「礼節を重んじ健全でたくましい人間の育成」の三点を掲げている。校訓「智・仁・礼」のもと、切磋琢磨しながら文武両道を実践する生徒像を目指す。

　冒頭、道教委の鶴羽佳子委員が登壇し開校を宣言し、内藤校長に校旗を授与。引き続き式辞に立ち、「新しい高校生活を通して未来にたくましく生きる力を養い、充実した日々を過ごす中で、新たな伝統をつくりあげていってほしい」と生徒に呼びかけた。

　また、保護者に対しては、地域に根ざした魅力ある学校づくりへの支援を求めた。教職員には、「教育に対する情熱と英知を結集し、一人ひとりが力を発揮し、信頼される学校づくりに努めてほしい」と激励した。

　つぎに、校旗や校章、校歌を披露したあと、内藤校長があいさつ。「両校の校風と輝かしい伝統を受け継ぎつつも、進取の気概をもって新たな礎を築く大きな船出となる」と述べた。

　高校で学ぶことの意義や普通科単位制にふれたほか、校訓の由来に言及。「〝智・仁・礼〟は複雑多様化する現代を生き抜くために必要な力。高校生活は皆さん一人ひとりの人生を確かなものにする貴重な時間となる。校訓を念頭に、日々を大切に力の限りを尽くしてほしい」と訴えた。

　続いて、奥山明美ＰＴＡ会長と秋山雅洋同窓会副会長が祝辞。奥山会長は「永嶺精神を胸に、新しい学校をつくり上げて」、秋山副会長は「高校生活三年間、自ら進んで学ぶ気持ちをもって挑戦してほしい」とエールを送った。

　おわりに、新入生を代表して齋藤高輝君が登壇し、「永嶺高生としての本分を忘れず、学業や部活動に誠心誠意努めたい」と宣誓。新入生一同、新しい学校のスタートに向け、気持ちを引き締めた。

(学校 2016-04-13付)