札幌市北翔養護が小学部開設　新１年生３人が入学　１２年間見据えた教育推進

（学校 2016-04-15付）

佐藤校長が「〝よりよく生きる〟ことを目指し成長していこう」と呼びかけた

　札幌市立北翔養護学校（佐藤昌弘校長）は、本年度四月から小学部を開設している。八日の入学式では小学部一年生三人、中学部一年生二人、高等部二人が入学＝写真＝。小・中・高の十二年間を見据えた教育課程の編成など教育環境の充実に向け、取組を進めていく。

　同校の前身となる札幌市立豊成養護学校は、小学部・中学部・高等部が別々の場所で学部運営する形となっていた。このため、十六年に豊成養護の中学部・高等部を引き継ぐ形で同校を開校。豊成養護は小学部のみを設置した。

　しかし、豊成養護の卒業生が同校の中等部・高等部に通うこととなることから、遠距離通学の問題が浮上したほか、保護者から同じ校舎で教育を受けたいと要望が上がるように。このため、本年度から豊成養護学校に中学部を開設したほか、同校に小学部を開設した。

　同校児童生徒は小学部八人、中学部八人、高等部七人の計二十三人。今後小学部でミニ運動会や遠足、宿泊学習などを実施するほか、小・中・高の十二年間を見据え、教育課程の編成など教育環境の充実に向け、研究を進めていく。

　八日に行われた入学式では佐藤校長が式辞。「多くの人たちとの出会いを大切にし、周囲とかかわり合いながら、毎日力いっぱい学び、『よりよく生きる』ことを目指してともに成長していこう」と呼びかけた。

　来賓祝辞ではＰＴＡ副会長の佐藤あゆみ氏が「ともに子どもたちの成長を喜び合い、保護者同士、助け合っていきましょう」とメッセージを送った。

　また、歓迎の言葉では在校生が「おめでとう」をテーマにした〝あいうえお作文〟をプラカードに掲げ、「おめでとうございます新入生のみなさん」「めざす夢にむかい」「であいを大切にし」「とことんがんばり」「うきうきの北翔ライフを作りましょう」と呼びかけた。　

(学校 2016-04-15付)