道私立中学高校協会が総会　１０月に札幌で全国研開催　経営安定と教育水準充実目指す

（関係団体 2016-05-12付）

大会で全国の私学関係者と活発に交流することを確認

　道私立中学高校協会（会長・森本正夫北海学園理事長）は十日、札幌ガーデンパレスで二十八年度定例総会を開催した＝写真＝。「私学予算の充実」「公立高校の定員調整の実施」「研修の充実」の三項目を重点とする二十八年度事業計画を決定。重点三項目のもと、生徒の確保、経営の安定と教育水準の充実に努めていく。具体的には、十月二十七・二十八日に本道では八年ぶりとなる全国私学教育研究集会北海道大会を開催。大会成功に向け、積極的に参加し、全国の私学関係者と活発な交流を目指すことを確認した。役員改選を行い、森本会長を再任した。

　冒頭、森本会長があいさつ。「全力を挙げて生徒の確保に努めるとともに、経営の安定と教育水準の質的向上に向け、引き続き、国や道の私学予算の充実、公立高校との定員調整、研修の充実を図っていく」と述べ、「皆さんとともに、粘り強く取り組んでいきたい」との考えを示した。

　続いて、高橋はるみ知事の祝辞を道総務部法務・法人局の齊藤和利局長が代読。「本道の未来を拓く子どもたちに、私学ならではの魅力ある教育を提供できるよう、皆さんとさらに連携を深めながら本道の私学の振興に努めていきたい」と呼びかけた。

　議事に移り、二十七年度の事業報告、収支決算・監査報告を承認。二十八年度の事業計画、収支予算について審議し、いずれも原案どおり決定した。

　事業計画をみると、①私学予算の充実と公私間の納付金負担格差の縮小是正②中卒者の減少に伴う公立高校の定員調整等③魅力ある学校づくりに向けた研修の充実―の重点三項目をはじめとする諸課題に積極的に取り組み、生徒の確保、私学の経営安定、教育水準の充実向上に努めていくこととした。

　中では、管理運営対策費補助金等の充実に取り組むほか、依然として解消されていない公私間の納付金負担格差について、縮小是正と将来的に無償化が図られるよう、引き続き要望していく。道教委の新たな高校教育に関する指針に基づく公立高校の定員調整が着実に実行されるよう、引き続き求めていく。

　また、研修の充実に向けて、八年ぶりの道内開催となる第六十四回全国私学教育研究集会道大会を十月二十七～二十八日に京王プラザホテル札幌で実施。積極的に参加し、全国の私学関係者と活発に交流していくことを申し合わせた。

　昨年度から単独開催となった私立学校初任者研修は、八月三～五日に札幌で開催。全国研に集中して取り組むため、道私学教育テーマ別研修会と理事長・理事・校長研修会（トップセミナー）の開催中止を決めた。

　任期満了に伴う役員改選では、森本会長を再任した。

　役員体制はつぎのとおり（任期は二十八～二十九年度の二年間）。＝敬称略＝

▽会長＝森本正夫（北海学園理事長）

▽副会長＝西岡憲廣（西岡学園理事長・札幌山の手高校長）、武田洋子（札幌創成高校長）、宮川英隆（道龍谷学園理事長）

▽監事＝永田淑子（藤学園理事長）、阿部益太郎（札幌聖心女子学院中学・高校長・新）

(関係団体 2016-05-12付)