道へき地・複式教育連盟が総会 9月に渡島で全道大会 第10次長計の検討開始へ(関係団体 2016-05-19付)
総会では田中委員長を再任した
道へき地・複式教育連盟(田中和敏委員長)は十三日、ホテルライフォート札幌で二十八年度定期総会を開催した=写真=。実践研究発表大会を分散会として統合し三年目を迎え、九月に開催される渡島大会と釧路プレ大会を成功させ、全道にその成果を広めるとともに、「地域に根ざした教育の創造」を力強く推進していくことを確認。企画・策定委員会を立ち上げ、三十一年度からの第十次長計について検討を開始する。役員改選では、田中委員長を再任した。
役員、地区代議員など約三十人が出席。あいさつに立った田中委員長は「本年度は第九次長期五ヵ年研究推進計画の三年次で、“実践研究・検証期”のまとめとともに、来年度からの“充実・発展期”への橋渡しとなる重要な年」「同時に、三十一年度からの第十次長計についての検討も始めなければならない。三十二年度からは、現在検討が進められている新学習指導要領の全面実施が予定されており、その趣旨をしっかりと押さえたものにしなければならない」と指摘。「研究推進委員を中心に、各地区、全国へき地教育研究連盟などと連携して、策定に取り組んでいく」などと述べ、協力を要請した。
続いて、道教委学校教育局の岸小夜子指導担当局長と道へき地・複式教育連盟OB会の梅木登喜雄会長が登壇。
岸学校教育局指導担当局長は、本道教育の課題解決とへき地複式教育の一層の充実に向け、①学力・体力の向上②豊かな心の育成③ICTの活用―の三点について話を進めた。中で、ICTの活用について、「本年度、教育政策課に情報化推進グループを設置し、特に、へき地・複式校へのICTを活用した支援の在り方について、実践研究を通しながら、事例の紹介等に取り組んでいく」との考えを示した。
梅木会長は「本年度も道へき・複連に結集して、共同研究の素晴らしさを大いに発揮し、渡島大会をぜひ成功させていただきたい」と呼びかけた。
議事に入り、二十七年度の会務報告、会計決算・監査報告を承認。また、組織検討委員会の橋本彰委員長が最終報告。「研究大会・プレ大会の在り方」「組織の活性化」「研究活動の充実と深化」などの課題に対する検討状況を説明。このうち、組織の拡大について「各地区で実践されている組織拡大にかかわる具体策や事例を、各地区から発信し、広げていきながら、組織のつながりの構築を期待する」と求めた。
引き続き、二十八年度の活動方針、各部活動計画、会計予算について審議し、いずれも原案どおり決定した。第九次長期五ヵ年研究推進計画の三年目として、「主体的・創造的に学び、豊かな心でたくましくふるさとを切り拓く子どもの育成」に全力で取り組むことを確認した。
具体的には、実践研究発表大会を分散会として統合して開催する道へき地複式教育研究大会は、九月二十九・三十日に渡島管内一市五町八会場で、プレ大会は九月二十三日に釧路管内六町一村八会場で、それぞれ開催することを決定。全道にその成果を広げるとともに、「地域に根ざした教育の創造」を推進する。
さらに、研究部に企画・策定委員会を立ち上げ、三十一年度からの第十次長計について、検討を開始する。
また、組織検討委員会を引き続き設置し、未加盟校やへき地小規模校の加盟促進なども含め、中・長期的な展望に立ち組織、運営および将来的な財政運営健全化の在り方について、具体的な手立てを検討していく。
役員改選では、田中委員長を再任。田中委員長は「役員の皆さんの豊富な経験、フレッシュな考えや思いを生かし、各地区代議員、関係機関の支援をいただきながら、へき地複式教育の充実とへき地複式校で学ぶ児童生徒の生きる力の育成に向け、全力で取り組んでいきたい」と抱負を述べた。
二十八年度の役員はつぎのとおり。=全員校長・敬称略=
▽委員長=田中和敏(中富良野町立旭中小)
▽副委員長(総務部長)=古田統(黒松内町立白井川中・新)
▽副委員長(研究部長)=岡嶋治(浜中町立浜中小)▽副委員長(大会部長)=岩﨑透(七飯町立大沼小・新)
▽監査=田中淳一(様似町立様似小)、清水敏文(士幌町立佐倉小・新)
▽財政部長=辻崎洋一(千歳市立駒里小中・新)
▽事務局長=柿崎秀顕(むかわ町立仁和小)
▽事務局次長=伊藤孝一(深川市立北新小・新)
(関係団体 2016-05-19付)
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