道高校教頭・副校長会が総会等開く　高校教育発展に向け精進　１１月に研究協議会開催

（関係団体 2016-05-23付）

本年度事業計画を決めた

　道高校教頭・副校長会（家近昭彦会長）は十八・十九日、ホテルライフォート札幌で二十八年度総会・第一回研究協議会を開いた＝写真＝。十一月に札幌市で第二回研究協議会を開くことを盛り込んだ事業計画を決めたほか、役員改選を行い、家近会長を再任した。あいさつに立った家近会長は「常に高校教育をリードし、今後とも、その発展のために日々精進していく」と述べた。

　初日の開会式では、家近会長があいさつ。熊本地震の発生にふれ、「今後予想される数々のリスクに備え、安心・安全を確保するための危機意識、対応力の醸成は、高校教育における一つの重要な課題。教育現場においては、危機管理的な安全教育の観点から、今後も、教育活動の工夫・改善を重ねていかなければならない」と述べた。

　学校現場では、高大接続改革実行プランなどの直面する課題への対応に迫られていることを指摘。中では、十八歳以上の選挙権行使にかかわる政治的教養教育について、「高校の公民教育における重要項目として、公平、かつ、より実践的な教育的指導が求められている」と述べた。管理職として、「教職員の不祥事防止はもとより、メンタルヘルスケアや職場の働きやすい雰囲気づくり等にもより留意し、工夫した取組を実施していかなければならない」との考えを示した。

　また、「本道で学ぶ子どもたちの夢や希望を実現させ、本道はもとより、これからの日本の社会を担い支える人材を育成するためには、高校教育に携わるすべての学校、家庭・地域、教育行政、関係機関等が強い連携のもと、積極的に教育活動を推進していくことが必要。そのためにも、我々は、常に高校教育をリードし、今後とも、その発展のために日々精進していく」と決意を新たにした。

　来賓各氏があいさつ。

　道教委の菅原行彦教育指導監は「自校の現状と課題をあらためて分析し、具体的な目標を設定するなどして、生徒や保護者、道民の負託に十分応えることができるよう取り組んでいただきたい」「就職者の卒業後の状況も分析し、就職指導やキャリア教育の一層の改善を図っていただきたい」などと求めた。

　札幌市教委の長岡豊彦教育長は「道内の高校を担う皆さんがリーダーシップを存分に発揮し、生徒たちの成長を支えながら、より充実した学びの体制の実現のために、各学校を牽引していただくことを期待する」と述べた。

　全国高校教頭・副校長会の瀧澤隆司会長は、昨年の全国大会開催に対する謝辞を述べるとともに、教育をめぐる全国情勢を説明した。

　開会式後の総会では、家近会長を再任するなど、二十八年度役員を選出した。

　第二回研究協議会開催（十一月二十五日、ホテルライフォート札幌）を盛り込んだ事業計画も決めた。

　続いて開かれた研究協議会では、初日に、道教委の菅原教育指導監と道高校長協会の大鐘秀峰会長が講話。「スーパーサイエンスハイスクール研究指定を契機とした学校改革の取組」をテーマに研究協議も行った。

　二日目は、三分科会に分かれ、研究発表・協議を行った。

　二十八年度役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝家近昭彦（札幌南副校長）

▽副会長＝合浦英則（大麻副校長・新）、渡邉周一（札幌北副校長・新）、吉田光利（有朋副校長・新）、網谷和彦（札幌開成中等教育副校長・新）、宮路真人（札幌静修教頭）

▽監事＝佐賀聡（北広島西副校長・新）、川瀬雅之（札幌旭丘副校長・新）

▽事務局長＝岩田努（札幌西陵副校長）

(関係団体 2016-05-23付)