道教委が道道徳教育推進会議開く　本道に適した教材作成を　講演や協議などで理解深化

（道・道教委 2016-07-13付）

道徳教育推進教師など１３０人が参加

　道教委は十一日、札幌市内のＴＫＰ札幌駅カンファレンスセンターで二十八年度第一回道道徳教育推進会議を開催した＝写真＝。道徳教育推進事業指定校における道徳教育推進教師など約百三十人が参加。講演や説明、協議を通して、効果的な道徳教育の進め方、教材作成の考え方などについて理解を深めた。

　道徳教育の抜本的改善・充実にかかわる支援事業の趣旨、学習指導要領の一部改正の趣旨や内容等について理解を深めるとともに、「北海道版道徳教材」の作成など、本道の道徳教育の改善充実に向けた協議を行うことが目的。

　当日は、全道各地から道徳教育推進事業指定校の道徳教育推進教師、各教育局指導主事など約百三十人が参加。秋田公立美術大学美術教育センターの毛内嘉威教授の講演のほか、道道徳教育推進会議の役割、学習指導要領の一部改正についての説明・協議とともに、北海道版道徳教材の作成等について協議した。

　講演では、毛内教授が「道徳の時間の充実を図るために」と題し講話した。道徳教育の成否の鍵が教材づくりにあると強調。「（北海道の）風土に合った教材をつくらないと、子どもたちの心に入っていかない」と訴えた。

　また、考え、議論させるために、「焦点を絞る」「子どもたちの学年に合わせて、経験を引き出す」「情報量を少なくして、考えさせる時間を多く取る」ことなどを提案した。

　その上で、「話し合いをさせることで、人間関係が深まり、主体的に考えたくなる。この取組を促すことが教材の絶対条件」と呼びかけた。

　このあと、道道徳教育推進会議の役割、学習指導要領の一部改正の説明・協議、北海道版道徳教材の作成について意見交換した。

(道・道教委 2016-07-13付)