管内ミドルリーダー研修会開く―釧路局　学校力向上目指し研鑚　講話やグループ協議など

（道・道教委 2016-07-13付）

今後、８月と来年２月にも実施する予定

　【釧路発】釧路教育局は五日、釧路教育研究センターで二十八年度第一回管内ミドルリーダー研修会を開催した＝写真＝。管内の市町村立小・中学校教諭二十五人が参加。講話やグループ協議を通して、ミドルリーダーとして学校力向上にどう取り組むかについて考え合った。

　将来、学校教育のけん引役として活躍するミドルリーダーとしての力量を高めるために、昨年度から年三回実施しているもの。

　最初に、「学校改善について～ミドルリーダーへの期待」と題して、柴田亨教育支援課長が講話を行った。

　柴田課長は「ミドルリーダーとして何を自分の武器として身に付けるか考えてほしい」と呼びかけ、自身が教員や教育行政職員として歩んできた道を振り返った。

　道教委の二十八年度教育行政執行方針の重点施策および管内教育推進の重点についても説明。①社会で活きる実践的な力の育成②豊かな心と健やかな体の育成③信頼される学校づくりの推進④地域全体で子どもたちを守り育てる体制づくりの推進―の四つを柱に提示。

　その上で、「全国学力・学習状況調査の自校採点結果から課題を見つけて、授業改善を進めて」「特別支援教育に関して、校内研修プログラムを活用しているか、個別の支援計画等がつくられているかを確認して」などと教員の専門性の向上を求めた。

　また、夏季休業中も子どもたちが生活リズムを確立できるよう指導することの大切さについてもふれた。

　さらに、学習指導要領や法令に基づく根拠をもつこと、自由な考えでやりがいを感じながら自己実現を図ること、組織として考える視点をもつこと、得意分野を磨くこと、チーム学校として同僚性を高めることを呼びかけ、「自分が何を伝え残していけるかを意識することで、仕事に深みが出てくる」と助言した。

　このあと、学校力について釧路町立遠矢小学校の渕本浩之教頭が講話したほか、学校力向上に向けた取組についてグループ協議も行った。

　第二回は八月十五日、第三回は来年二月七日に実施する予定。

(道・道教委 2016-07-13付)