帯広美術館開館２５周年記念特別展　美人画・役者絵１３０点公開　歌麿とその時代―８月２１日まで

（道・道教委 2016-07-13付）

初日から多くの人が訪れ、黄金期の浮世絵の魅力に浸った

　【帯広発】道立帯広美術館の開館二十五周年記念特別展「歌麿とその時代―黄金期の浮世絵　美人画と役者絵」が六日、同館で開幕した。歌麿とその弟子たちの作品を中心に美人画の流れをたどるとともに、写楽や勝川派、歌川派による役者絵を紹介。肉筆画二十点を含む約百三十点の作品を展示している。初日から大勢の人が同館を訪れ、黄金期の浮世絵の魅力に浸っていた。八月二十一日まで。

　江戸時代、町人文化でにぎわっていた天明・寛政期は、華やかな色彩と斬新な構図の錦絵が次々と生み出された浮世絵の黄金期。中でも、喜多川歌麿の表情や仕草を繊細な表現で描いた美人画は、今日でも高い評価を受けている。

　同展は、喜多川歌麿を中心に鳥居清長、鳥文斎栄之の美人画や、勝川春章、東洲斎写楽、歌川豊国らの役者絵の名作を紹介。黄金期と言われた天明・寛政期（一七八一～一八〇一）から文化・文政期に活躍した絵師たちの美人画と役者絵を肉筆画も交え、約百三十点を展示している。

　同館では、「一つ一つの作品の細かい描写をみて、歌麿らの繊細な表現を感じてほしい」と話している。

　なお、観覧料は一般九百二十円（十人以上の団体は七百円）、高大生六百十円（同四百円）、小中学生三百円（同二百円）。　

　六日に行われた開館式では、同館の石堂普之館長、来賓として帯広市教委の八鍬祐子教育長などが出席。

　冒頭、石堂館長があいさつに立ち、同館の歴史について振り返り、「地域の皆さんに支えていただき、開館二十五周年を迎えることができた」と感謝。「同展では、美人画や役者絵などの浮世絵の魅力を存分に楽しんでほしい」と呼びかけた。

　つぎに、石堂館長、八鍬教育長ら六人がテープカットを行い、開幕を祝った。

　このあと、一般公開に先立ち内覧を実施。大勢の来館者は数多くの浮世絵の名作に見入っていた。

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関係者がテープカット

(道・道教委 2016-07-13付)