上川局が交通事故等根絶へ目標設定　事故・違反ゼロを宣言　体罰根絶も―管内一丸で取組を

（道・道教委 2016-07-14付）

　【旭川発】上川教育局は、交通事故・交通違反、体罰の根絶に向け、管内重点目標と重点取組を定めた。「交通事故・交通違反ゼロ」「体罰根絶」を重点目標に設定。重点取組については、教職員、学校、市町村教委での重点目標の設定と実践、軽微な反則等の報告の徹底を盛り込んだ。また、懲戒処分事例等を用いた研修等の実施に加え、長期休業中等における個別研修の確実な実施に取り組むこととした。

　管内重点目標は、六月上旬に行われた管内コンプライアンス確立会議で得られた意見をもとに作成した。

　重点目標のうち、交通事故・交通違反ゼロ宣言では、「児童生徒に対して安全教育を指導する立場であることを自覚し、交通法規を守り、車を運転する時は安全速度をつねに守ります」と明記した。

　体罰根絶宣言では、「体罰は違法行為であるとともに、児童生徒の心身に深刻な悪影響を与え、教職員および学校への信頼を失墜させる行為であることを再認識し、体罰によらない児童生徒理解に基づく指導を行います」とした。

　重点目標を踏まえた重点取組として、①教職員・学校・市町村教委での重点目標の設定、実践②軽微な反則等の報告の徹底③効果的な研修の実施―の三点を盛り込んだ。

　うち、①は地域や学校の事情を踏まえた上で目標を設定し、学校では、「重点目標ポスター」の作成・掲示を呼びかけている。また、教職員一人ひとりが自ら陥りやすい傾向などを意識した目標を定め、実践するよう求めている。

　③は、道教委が発表する懲戒処分の資料と管内の処分事例について教育局が作成した資料をもとに、職員会議等での活用を促している。このほか、交通事故等や体罰の防止に向け、長期休業中や人事面談の実施時にチェックリストを使用するなどして、効率的な個別研修の実施を呼びかけている。

　上川教育局では、「各市町村教委、各学校で重点目標および重点取組を踏まえた取組を実践し、交通事故・交通違反および体罰の根絶に向けた指導を進めてほしい」と述べている。

(道・道教委 2016-07-14付)