上川局が特別支援教育進路指導協　進路指導のポイント説明　高等部の教育内容、入選なども

（道・道教委 2016-07-15付）

１７８人が参加

　【旭川発】上川教育局は八日、上川合同庁舎で管内特別支援教育進路指導協議会を開いた＝写真＝。小・中学校の特別支援学級担当者や保護者など百七十八人が参加。新たな形の知的障がい特別支援学校高等部の教育内容や入学者選抜、適切な進路選択における指導のポイントなどについて理解を深めた。

　協議会は、道教委の二十八年度特別支援教育総合推進事業の一環。子どもの適切な進路選択に向けた指導の留意点や、制度の変更点および入学者選考について理解を促すことをねらいとしている。

　はじめに、学校教育局特別支援教育課の伊藤友紀主幹があいさつ。特別支援教育における国の動向に言及し、「それぞれの生徒の自己実現が図れるよう、本人の特性や希望に応じた進路指導を進めてほしい」と呼びかけた。

　続いて、義務教育指導班の音羽孝文指導主事が障がいのある児童生徒の進路指導と入学者選考について説明した。「日常の学習が、その子どもの進路につながることを意識する。そのために、子どもの意欲を伸ばすことが大切」などと助言。適切な進路選択のため、個別の教育支援計画の作成・活用、積極的な学校見学、事前の教育相談の活用などを推奨した。

　特に事前の教育相談について、「相談を受けないまま高校に進学し、不適応で退学する例もあるので、事前の教育相談を活用してほしい」と求めた。

　つぎに、美深高等養護学校あいべつ校の喜多正則教頭と東川養護学校の佐々木裕一教諭が両校の教育内容を紹介した。

　このほか、「本人および保護者への進路選択に関する理解啓発」を柱に参加者同士で話し合った。

　協議会後半には、保護者も参加し、伊藤主幹が新しい形の知的障がい特別支援学校高等部と入学者選考について説明した。

(道・道教委 2016-07-15付)