本年度キッズＩＳＯ１４０００―道　ゆうばり小など１９校９００人参加　環境マネジメントの手法学ぶ

（道・道教委 2016-07-15付）

　道は、二十八年度「キッズＩＳＯ１４０００プログラム事業」実施校を決定した。環境教育の一環として、協力企業とタイアップし、ＮＰＯ法人国際芸術技術協力機構（アーテック）が開発した子ども向けプログラムを実施するもの。本年度実施校は、夕張市立ゆうばり小学校など小・中学校十九校。子どもたちや教員を合わせて九百人余りが参加する。実施校の子どもたちは、提供されたワークブックをもとに、自宅における電気・ガス・水道の使用状況、ごみの排出状況をチェックした上で、自身がリーダーとなってエコプロジェクトを実行。身近な環境問題を通して、環境マネジメントの手法を学ぶ。

　道では、地球温暖化をはじめとする環境問題の解決に向けた環境教育の一環として、子ども向け環境教育プログラム「キッズＩＳＯ１４０００プログラム」を、道内の公立小・中学校で実施する取組を進めている。十八年度にスタートし、これまで九千人以上の小・中学生が取り組んできた。

　同プログラムは、子どもたちが家庭における省エネルギーなどの取組を通じて、環境マネジメントの手法を学ぶもの。アーテックが開発し、文部科学省や環境省、外務省などが後援。国際標準化機構から、「ＩＳＯ」の名称使用の許可を得ている。

　入門編、初級編、中級編、上級編の四段階。本道では、小学校五・六年生と中学校一・二年生を対象に、入門編を提供している。

　道は、毎年度、実施校を募集。決定後、アーテックから提供されたワークブックや指導者用資料を実施校に配布する。

　実施校の子どもたちは、ワークブックをもとに、まず、自宅における一週間の電気・ガス・水道の使用状況、ごみの排出状況をチェックする。子ども自身がリーダーとなって、省エネ作戦などのエコプロジェクトを計画し、一週間にわたって実行。その成果をワークブックに記録し、アーテックに送付する。

　アーテックでは、専門のインストラクターがそれぞれの取組を評価。マネジメント評価表とデータ分析表を作成し、子どもたちに返送する。

　これら一連の流れを通し、子どもたちは、身近な環境問題を学ぶとともに、環境マネジメントの手法を体験できる。

　実施に当たっては、道内の企業・団体が支援し、各校は無償でプログラムに取り組むことができる。

　二十八年度は、夕張市立ゆうばり小など小・中学校十九校が実施校に決定。子どもたちと教員を合わせて九百三十三人が参加する。

　現在、若干の追加指定が可能となっている。問い合わせは、道環境生活部環境局環境政策課環境企画グループ（電話〇一一―２３１―四一一一　内線二四―二二二）。

　二十八年度実施校はつぎのとおり。

▽空知＝夕張市立ゆうばり小

▽石狩＝札幌市立新琴似南小、札幌市立北都中、札幌市立星置中、千歳市立泉沢小

▽後志＝黒松内町立黒松内小

▽胆振＝室蘭市立本室蘭中

▽日高＝様似町立様似小

▽渡島＝北斗市立島川小

▽桧山＝せたな町立馬場川小

▽上川＝中富良野町立中富良野小

▽留萌＝羽幌町立天売小中

▽オホーツク＝遠軽町立白滝小

▽十勝＝鹿追町立鹿追小、鹿追町立瓜幕小、鹿追町立通明小、鹿追町立上幌内小、鹿追町立笹川小

▽釧路＝浜中町立茶内第一小

(道・道教委 2016-07-15付)