十勝局が管内ＣＳ研修会開く　目指す子ども像共有して　地域実態に応じた在り方考察

（道・道教委 2016-07-19付）

導入促進に向けた説明や協議などを行った

　【帯広発】十勝教育局は十一日、幕別町内の十勝教育研修センターで二十八年度管内コミュニティ・スクール研修会を開催した＝写真＝。管内各市町村から三十一人が参加。コミュニティ・スクール（＝ＣＳ）の導入促進に向けた説明や協議などを通して、学校や地域の実態に応じたより良い導入の在り方を考え合った。

　同研修会は、管内におけるＣＳの導入促進を図るため、説明や事例発表、協議などを通して、ＣＳの制度等を適切に理解することが目的。管内市町村の教育委員会や政策・企画部署などの職員三十一人が参加した。

　冒頭、佐藤育子教育支援課長が同研修会の趣旨について説明したあと、道教委学校教育局義務教育課子ども地域支援グループの田中賢一主幹が「コミュニティ・スクールの魅力～地域創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働」と題して解説した。

　田中主幹は、少子高齢化による人口減少問題などにふれ、「これから町全体で人材育成をしていく必要がある」と指摘。目指すべき子ども像を学校・家庭・地域で共有しながら、地域総がかりで社会の形成者を育て上げる大切さを説いた。

　また、ＣＳ制度の内容や導入の仕方、流れなどを確認した上で、「学校と地域が連携・協働して子どもを育てる仕組みであるＣＳの早期導入を検討してほしい」と呼びかけた。

　このあと、「先進地の取組」として、浦幌町教委の久門好行教育長がＣＳ導入までの流れや取組、効果などについて実践を発表したほか、「学校や地域の実態に応じた導入の在り方」をテーマに協議。参加者は各学校や地域の課題、課題解決の方策などについて意見を交わした。

(道・道教委 2016-07-19付)