１６日から３定道議会代表質問　問題行動の防止など質疑　ＡＬ定着に向けた取組も

（道議会 2016-09-16付）

　三定道議会では、きょう十六日から代表質問が始まり、本格的な論戦に入る。各会派の代表質問では、道教委が取りまとめた二十七年度活動状況に関する点検・評価結果に対する認識や今後の取組、アクティブ・ラーニング（＝ＡＬ）に対する評価とその定着に向けた取組、子どもたちの安全・安心確保のための学校施設の耐震化、少年による問題行動の未然防止徹底などについて、質疑が行われる見込みだ。

　代表質問は、きょう十六日と二十日に行われる予定。

　自民党・道民会議は「英語教育の充実」「少年の問題行動」、民進党・道民連合は「全国学力・学習状況調査」「道教委の活動状況に関する点検・評価」「公立学校における合理的配慮」、北海道結志会は「アクティブ・ラーニング」「院内学級」、公明党は「公立小・中学校施設の耐震化」について質問するとそれぞれ通告している。

　道教委は、『二十七年度道教委の活動状況に関する点検・評価報告書』を取りまとめ、八月二十四日の教育委員会会議で決定。三定道議会開会前日の今月十二日に開かれた文教委員会で報告した。個別施策の評価では、十三本の基本方向のうち、一本が「計画どおり」、十一本が「概ね計画どおり」に進んでいるほか、「生きる知恵につながる確かな学力を育み、自立した生き方を支える教育の推進」は、「やや遅れ」との評価だった。

　代表質問では、これらの点検・評価結果に対する道教委の認識や今後の取組について質疑が行われるもよう。

　近年、少年による暴行事件が発生し、被害者が死亡するなど、深刻な事案が相次いでみられる。代表質問では、少年の問題行動を未然防止する取組の徹底について、道教委の見解を問う質問が予想される。

　国においては、中央教育審議会特別部会で、次期学習指導要領改訂に向けた審議が進められている。中でも、ＡＬが注目され、教育関係者の間では様々な論議が行われている。

　その導入のためには、学校において、相当の研究と準備が欠かせないとの観点から、ＡＬをどのように評価し、学校に定着させていくためには、どのような取組が必要なのかについて、質疑が行われるもよう。

　全国学力・学習状況調査については、その実施や結果公表の在り方を含めた道教委の認識について、論議する見込み。

　高校生が、高校の院内学級設置を求める手紙を札幌市長あてに出したことが報道された。院内教育の充実を求める声が医療などの関係者から上がっていることも踏まえ、その制度創設についての質疑が予想される。

　熊本地震が発生し、大きな被害をもたらしたことを踏まえ、子どもたちの安全・安心の確保や緊急時における地域住民の避難所としての機能という観点から、学校施設の安全性に注目が集まっている。これらのことから、学校施設の耐震化促進に向けた道教委の取組をただす質問が出されるもよう。

(道議会 2016-09-16付)