３定道議会予算特別委（２８年１０月４日）　指針周知徹底や相談窓口充実へ　管理職のパワハラ防止で教育長答弁

（道議会 2016-10-06付）

　道教委の柴田達夫教育長は、三定道議会予算特別委員会第二分科会（四日）で、学校管理職員によるパワーハラスメントについて、その防止に向けた指針の趣旨の周知徹底や相談窓口の内容充実に努める考えを示した。道下大樹委員（民進党・道民連合）の質問に答えた。

　道教委は、道立高校長によるパワハラに関する苦情・相談が、この五年間で七件寄せられていることを報告した。内容は、校長からの教職員に対する暴言や威圧的な態度などについての是正を求めるもの。名前を明らかにした相談が六件、匿名が一件。事実関係を確認し、そのうちの一件について、パワハラと認定したという。

　杉本昭則教育部長は「機会あるごとに、パワハラ等の不祥事の防止について、指導や注意喚起などを行うとともに、パワハラ等の苦情・相談があった場合は、指針に基づき、適切に対応していく」「管理職の登用などに当たっても、職員が働きやすい職場づくりの観点からも適性を評価する」と述べた。

　柴田教育長は「本庁や教育局の管理職等による学校訪問などによって、職場の状況をより一層的確に把握するよう努める」とともに、「パワハラを受けた職員だけではなく、見聞きした職員も相談できることとしている、指針の趣旨をあらためて周知徹底する」ほか、「本庁や教育局に設置している相談窓口について、メール等の活用によって、より一層相談しやすいものとするなど、内容の充実に努めていきたい」と答弁した。

(道議会 2016-10-06付)